イスラエルがイランの核施設、政府要人を攻撃した。勿論宣戦布告などない。真珠湾攻撃と同じである。見た目は奇襲であるが諜報機関モサドが20年にわたり調査したうえでの用意周到の攻撃である。アメリカがイランと核合意交渉をしている最中の事でもある。アメリカはイスラエルから事前報告を受けていたことはアメリカ国民を避難させていることから推察できる。右手で握手をしながら左手でぶん殴っているに等しい。折しもG7開催中である。欧州各国はイスラエルの自衛のための攻撃と言う論理を擁護している声明を出した。日本はかろうじてイスラエルを擁護する発言はしていない。イランが核兵器を持つとイスラエルの安全は脅かされる。それを先手を打って核施設を攻撃することは自衛のための攻撃であるという論理である。馬鹿も休み休み言え・・・と言いたい。夜道でヤンキー風の高校生が歩いてくる。絶対カツアゲをしてくるはずだ。鉄パイプぐらいは隠し持っている。先にやらなければこちらがやられる・・・・と言う事で持っていたバットでボコボコにしたとしたら警察が正当防衛で無罪放免にしてくれることは100%ない。
トランプはG7開催中に本国に帰った。直接介入するかどうかの審議をしているはずだ。トランプはイランに無条件降伏を勧めている。最高指導者ハメネイ氏の居所を把握している事、バンクバスターと言う地下の核施設まで破壊できる爆弾の使用も暗にほのめかす。窮鼠猫を嚙む状態に追い込むことが果たして得策なのか。日本はイランとは良好な関係にある。絶対にアメリカの口車には乗らない事である。空母ニミッツはベトナムへの寄港を取りやめ中東に向かう。ここに沖縄から発着した戦闘機が搭載されるとしたらイランにはどう見えるだろうか。石油の高騰は日本の経済に大打撃を与えるであろう。米の備蓄も小泉進次郎農水大臣のばらまき政策で後10万トンまで在庫を減らしている。日本は干上がる。
イラン革命が有った時のイラン大使孫崎享氏のインタビューを聞いた。孫崎氏はイラン政府高官に自分の役目はアメリカとの橋渡しをする事だと語った。政府高官もイランの最大の外交目標も同様であると語ったという。当時民衆の間に反米思想はなかった。イランは好意的なアドバルーンを何度も上げたがブッシュJR大統領に全て黙殺された。イスラエルと米国民の20%程と言われる福音派信者の思惑に世界が翻弄されている。全米特にカルフォルニアでは大規模なデモが起きている。アメリカ自体二分されている。トランプの発言にはいつになく迷いが有る。