岸田総理が突然次期総裁選には出馬しないと発表した。終戦記念日の前日の事である。マスコミは挙ってそれでは次期総裁は誰か、そして岸田総理に鈴を付けたのは誰かという話題に火をつけている。
だがそれは雑誌の表表紙と裏表紙を顔を決めるだけの行為に等しい。問題は岸田総理が在任中にどういう政策を行ったかと言う事を精査しなくてはならない事である。当初新しい資本主義と謳って分配からの経済成長を強調したが終わってみれば投資ファンドの肥しになり兼ねない新NISAである。NISAとミイーシャが紛らわしい。小林幸子の歌謡ショーに行ったつもりがミイーシャが出てきたら驚く年配者は多い。国民の一番の不満・・・・裏金問題もいつ、どこで、誰が、どのように、といった根本問題は一切解明されず処分者も鼠3匹といった状況である。裏金議員の多くは次回の選挙に出馬しその何割かは当選するであろう。能登半島の被災地の瓦礫は未だに放置されているのにも関わらず軍事費は43兆円に上る。その大部分は必要かどうかも分からない中古兵器の爆買いである。岸田政権は一部の産業界からは評価を得ている。アベノミクスを継承する金融政策を取ったがため輸出産業は空前の好景気である。そして武器輸出三原則を形骸化させる解釈変更を行いミサイルでさえ輸出できる国になった。台湾有事やら北朝鮮有事をことさら煽っていながらその標的にされ兼ねない原発の新規増設まで決めてしまった。総理就任当時に小学生に質問された「総理になって一番したいことは何ですか」
答えは「人事」であった。Jazz研一年生が「Jindi」やりますと言ったならば先輩たちに「まず枯葉とブルースをやれ」と窘められるはずである。政治にとっての枯葉とブルースは国民を飢えさせないことそして戦争に加担しないことと考える。