汚染水処理の欺瞞

今日24日原発汚染水が福島沖に流される。「地元の了解なしには処理水の如何なる処分も行わない」と言った政府と東電の15年の約束が簡単に反故にされる。岸田総理は地元漁業者と会いさえしていない。その総理が全責任を持つと言っても誰が信用するのか。今ある汚染水を処理するのに30年40年掛かる。いつまで総理の座に居座るつもりだ。トリチウム濃度は国の基準を下回る水準でありIAEAの審査も通過しているとしている。IAEAは原子力推進団体で日本は世界で2番目の分担金負担国である。そのIAEAでさえ 「放出を推奨するものでも承認するものでもない。放出に伴う被害に対し一切責任を負わない」と明言している。サンプル調査をしたわけではなく東電の提出したデータに承認をあたえただけである。大体薄めたところで放射性物質の総量は変わらない。薄めた水割りだって何杯も飲めば酔っぱらう。当初汚染水の処理方法はいくつか提案されたが何の議論もなく一番安価で早いと言う事で海上放出が選ばれた。吉野家が選ばれる理由と同じである。僕は「汚染水」という表現を使っているが公的な場でこの語を使うと政府と東電から「処理水」に変えろとクレームがつくらしい。この言いかえは昔から問題の本質を誤魔化す時の常套手段である。全滅を玉砕といい、武器輸出を防衛装備品移転と言うかの如し・・・。地元漁業者はやっと回復してきたブランドイメージが又元の木阿弥になってしまうと絶句している。政府は風評被害の損失には補助金を出すとしているが地元漁業者は「漁業がしたいだけ」と発言している。人間金だけで動くわけではない。利権村の住人はその事がまるで分かっていない。
西村経産大臣が三陸産マグロを食べている写真が載っていた。最高らしい・・・勿論放出前のマグロである。