相聞歌

前回常連のD口さんの追悼文を書いた。それに呼応したかたちで同じく常連の山の実さんから句が届いた。僕と何往復かのやり取りをした。
過ぎし夜に ジャズ聴く漢あり 夏の果て 
晩夏光 我を過ぎゆく 声があり  山の実
いつまでも雲は流れていくだけで 夏の終わりはさみしすぎるね。 lazy 子規選
夏の夜 酔歩の路地に出口なし 山の実

そういえば出口さんは中原中也の詩の一節を良く口ずさんでいた

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる