高市早苗総理誕生について思うこと

破壊せよとアイラーは言った。・・・・正確に言うとそのセリフは作家中上健次のものであるがふとそういうセリフが頭を掠める今日この頃の政局である。10月21日、高市早苗が維新と連立を組み総理大臣に就任した。騙し合いの横行する悪魔連合の政権である。身を切る改革を党是する維新は当初企業団体献金規制を政策に掲げていたが自民党が絶対受け入れないとみるや議員定数削減を最優先課題と位置づけ自民党に提案した。高市はまあ・・ぼちぼち検討すると言う事で・・手を打った。選挙区変更は時間も金もかかる案件だがやっている感は出せる。維新は議員の定数を減らすことによって身を切る政党を演出する。実情は比例代表を減らすことは地方の声が今より届きづらくなり民主主義の根幹を揺るがすものである。維新は一旦全国政党を諦め大阪副首都構想を自民党に飲ませ自分は大阪で左団扇で暮らそうという魂胆である。連立と言っても閣僚は出さず風向きが拙い時には何時でも逃げ出せる準備をしている。自民党は自民党で何か支持率が上がる政策が当たれば解散で単独過半数を獲得できる機会を伺っている。取りあえずガソリン暫定税率の廃止を考えている様だ。勿論財務省は反対する。その緩衝材としての片山さつき元財務官僚の財務大臣抜擢であると考える。選挙公約であった給付金は雲散霧消し物価対策は俎上に上りづらい。経済対策はこの場に及んでまだアベノミクスの継承である。日銀の利上げを牽制している。日米の金利差はますます広がり円安傾向は恒常化しそれに比例して輸入物価はますます値上がりし我々の生活を苦しめる。アイラーが破壊せよ・・と言ったものは形骸化したジャズのフォルムであってジャズそのもではない。我々が期待するのも利権構造に依拠した政治であって日本そのもではない。