街角情報室vol4

10月18日北区でコンビニ強盗があった。58歳の女性容疑者が強盗未遂でその場で身柄を確保された。その状況を新聞に載っていた通り書くと次のようになる。
パート従業員に対し、果物ナイフをレジカウンターに置き「強盗です、タバコが欲しい」と脅しタバコ人は1個を奪おうとした疑い。これを読んで違和感を覚えた人は刑事ドラマに詳しい。まず、犯人は現金なり商品也をせしめた後は逃亡しなければならないのであって凶器を手放したりはしない。この容疑者は従業員を傷つける意志は全くないという事を示したかったのではないか。それが次のセリフ「強盗です」につながる。ナイフを胸元に突き付ければ名乗らなくとも強盗と分かる。それが凶器をカウンターに置いてしまうからアイディンティティが薄まり「強盗です」と名乗らなくてはならなくなったとみる。それに強盗と言う属性と「です、ます」体の話ことばがアンバランスだ。そして山場は最後に来る。ナイフまで用意したなら要求するものは普通、現金だ。現金があれば煙草は買える弁当も買える愛情に似たものだって買える。でもなぜ煙草だったのか。タバコが買えないという事は食べ物だって買えないはずだ。だが食べ物は何とかなるのである。デパ地下の試食コーナーのはしご、食い逃げ、弁当の万引き・・・・・・。容疑者は本当に一服したかっただけなのだと思う。タバコはコンビニがない昭和の時代からタバコ屋の看板娘から銘柄を言って手渡しで買うという方法がとられていた。平積みの煙草と言うのは聞いたことがない。今もレジの後ろに並べられていて万引きはできない。それで思い余っての犯行ではないのかと思う。
この記事は19日の道新26面の左下に昭和の文豪の愛人のようにひっそりと掲載されていた。
なぜこの記事に気が付いたのか・・・・・。
18日の午後5時ころ、店に行く途中24条通りを西に向かって歩いていた。東1丁目付近で覆面パトカーがサイレンを鳴らして赤信号を突っ切っていった。26条通りにもサイレンが聞こえた。場所は某組事務所に近いし例の任侠山口組の抗争の火の粉が札幌にも飛び火したのかと思いパトカーの行き先を見ていた。組事務所は通り過ぎた。やれやれと思った。
翌日あのパトカー騒ぎは何だったのだろうと新聞をくまなく見ていたらこの記事を見つけた。時間は整合性があるのだが別件なのだろうな。
けたたましいサイレンと一個の煙草が不釣り合いで物悲しい事件に思えた。
そういう境遇になった人が煙草一個のためにナイフを持ち出さなくてはならない世間にいつからなったのであろうか。