Jazz紳士交遊録vol8

原大力
二月の末、米木と一週間来てもらう。日本最高のリズムを堪能し尽くしたいと云う企画である。メインは原大力トリオ、二人に池田篤が加わる。レギュラーグループで活動する最高のコードレストリオである。
原を初めて聴いたのは大石学トリオ、ベースはもちろん米木である。ドラムに歌を感じ楽しく、大きいなと思った。一時期米木はいろいろなバンドを同じドラムと活動するという生活スタイルを守っていたことがある。別に付き合っているわけではないが休みをそろえていたことがある。第一回の札幌city jazz,僕も実行委員であったが、米木にどういう編成がいいかと打診したことがあった米木の答えは「原を呼んでくれるのであれば後は任せる」といことであった「犬でもいいか」と念を押す。「猫でもいい」と答えた。本当に信頼しているのが分かった。大西順子、池田篤、米木康志、原大力という夢のようなグループで来てもらったことがある。なにせ、女王様である。ある程度のわがままは覚悟していたが僕がドアーを蹴破るようないざこざは無かったがヒヤッとする言動があった。「大ちゃん、私が有名にしてやったのよ」「順子、ありがとな、感謝してるよ」とチャウチャウ犬のように顔をしわくちゃに満面の笑顔で言うのである。懐の深さが違う。ドラムクリニックをやってもらったが説明も明快でうまい。親分肌で人なっこい。学生の扱いも手馴れている。ただ、いつもキャップを被っている風貌は、たとえば中央卸売市場にいたとする・・・・絶対に仲買のあんちゃんに間違えられる。ミュージシャンがすべて鈴木央紹やキム・ハクエイのようにかっこいいわけではない。原は音楽は趣味とうそぶく。営業仕事もほとんどやらない。本業はギャンブラーと言うことだ。以前スロットで100万出してスポーツ新聞に名前が出たこともあ