腹立ち日記vol19

IRは北海道には要らない。日本にもいらない。成長戦略の要だと政府は嘯く。国際会議も可能なコンベンションセンターを要する一大リゾートと昼の顔を強調する。カトリーヌドヌーブが実は売春をしていたという映画「昼顔」を思い出す。儲け頭は夜のカジノである。アメリカと中国のカジノ運営会社が利権を勝ち取ろうと贈収賄合戦を繰り広げている。甘い汁があるから虫が群がってくるのである。虫は全部外来種である。利益は国外に持っていかれてしまう。苫小牧は一回目撤退したが、誘致したとする。一大開発がされる。勿論環境問題ということもあるだろう。だがそれ以前に大手企業が受注し見せかけのGDP増を何度も聞かされることになる。恩恵を何も受けない庶民派ますます分断される。ギャンブル依存症の人間も増えるであろう。だが政府は本当にそれを心配しているとは思えない。カジノに行くのはでかいパチンコ屋に行くのとはわけが違う。千円札を握りしめていく庶民派は相手にされない。勝とうが負けようが確率の問題である。「はい、ご苦労さん。帰りの電車賃は残してね」である。007の映画を見たことと思う。プライベートジェットでトランクいっぱいの現金を持ってくる客が上客である。
世界的趨勢もマカオ他数か所以外衰退の一途をたどっている。アトランタシティであったろうか寂れたカジノ都市は整形で美を保っていた人工美人の老後を見るようで悲しい。苫小牧にはIRはいらない。ミュージシャンからは仕事が増えるから賛成という声も聞こえる。あなたがやりたいのはバンドマンですかと問いたい。