素晴らしき哉、人生

アメリカではこの映画が頻繁に放映されるという。クリスマスにこの映画をお勧めしようと文章だけ起こしてブログにUPするのを忘れていた。クリスマス映画史上最高傑作と思う。1946年制作。フランク・カプラ監督。証文の出し遅れ感があるが、jazzでも年中枯葉を演奏している。お正月に馬鹿なお笑い番組を見る代わりに見ても何ら支障はない。「アメリカの良心」ともいうべきJ・スチュアートが主役である。一見善良な市民の心温まる「いい話」になっている。勿論そこだけ見ても元は取れる。主人公が中年になって人生を振り返る。人生は無限のIFに満ちている。諦めてしまった夢、かなえられなかった欲望に苦しむ。苦い大人の物語でもある。エンディングは何度見ても感動する。この映画を見ると今からでも遅くない正直に生きてみようとちょっとだけ思うのである。
「ニキータ」とか「ローラ」などのバイオレンス映画を制作しているリュック・ベンソンがこの映画の有る場面を敬意をもって拝借している。
古い映画である。パーカーがsavoyレーベルに最高傑作を吹き込んでいる頃の映画なのだ。パーカーの音楽がそうであるように3分に一回の爆発シーンも無ければエロいお姉さんも出てこない。だが心に残る。
この映画の製作年度を見て改めて思うのだが戦後すぐこのような映画を作れる国に戦争しても勝てるはずがない。