2021年度lazy bird各部門最優秀賞発表vol2

日本学術会議より3名の推薦があった。店主は法にのっとり任命するだけである。拒否権はない。
社会人の部 江良直軌
今気が付いたのだが学生の部受賞者梅津と同じ読み方の名前である。ついでに言うなら僕も「直」で「限りなく『なおき』に近いブルーで」ある。これで来年は直木賞を狙ってみようと思う。江良は勿論学生の頃から知っているのだが割と後期の頃からだったと記憶している。
北大のビックバンドのコンサートマスターも兼務していた時期があり多忙だったためだ。兎に角よく聴きに来てくれる。最近終わった三嶋の8daysも7日間来てくれた。社会人のビックバンドに参加しながら北大jazz研の顧問も務めている。学生のライブにもほぼ100%聴きに来てくれる。一度冗談で聞いたことが有る。「仕事手を抜いてない?」早め早めに仕事進めて時間作るようにしているとの事だった。模範解答である。だが実際そうしているのだろうと思うのである。あまり一般的ではないバリトンサックス一本で活動している。僕はビックバンド以外でBSを聴いたのは松風紘一さん以外では江良だけである。楽器もうまいし人柄も誠実である。社会人になるとなかなか音楽出来る環境にいられなくなる人が多い。プロとやる機会を江良に託し社会人オールスターズなる企画を続けている。前回の壼阪健登の時も全国から北大jazz研OBを集めてくれた。勿論演奏も楽しみなのだが元部員の社会人になった立派な姿を見るのも楽しみの一つなのである。そう云う企画の仲介の労を取ってくれる得難い存在である。クリスマスにも社会人二人でボーカルのLUNAのバックを務めてもらう。社会人と言っても下手なプロより上手い。何の心配もしていない。江良は音楽を友とする社会人としては理想的な生き方をしている。おまけにである。素敵な彼女がいる。僕は彼女に意地悪く質問したことが有る。
「江良、プロになると言ったらどうする」
「私が生活ささえます」
言われてみたいわ・・こんなセリフ。こんなところにも格差社会の構図が影を落としている

2021年度lazy bird各部門最優秀賞発表vol1

日本学術会議より3名の推薦があった。店主は法にのっとり任命するだけである。拒否権はない。
学生の部 梅津尚生
学生もここ一年半コロナ禍で部室の封鎖など十分に活動できる環境ではなかった。その中で梅津は他大との連携も深め同級生、下級生の意欲の糸が切れないように配慮する姿には感心した。ライブにも下級生を連れて来てくれてその料金も払ってくれていた。僕は時々心配になり「生活大丈夫なの?」と聞いたことが有る。「塾でバイトしていますから、大丈夫です」との答えが返ってきた。バイト代は後輩の面倒見る費用にほとんど消えていくという。国費を流用してお友達を優遇する安倍元総理に梅津の爪の垢を煎じて飲ませたいほどだ。先輩からも「いくら金かけても残る奴は残るし、辞めるやつは辞める」と言われてもそうせざるを得ないらしい。心意気を感ずる。Jazz研がある高校の出身で「あまちゃん」の大友良英が初代の部長のはずである。プロも排出している部出身なのでドラムもうまい。今年は原大力のドラムクリニックを仕切ってもらった。好きなドラマーはマックローチだと言う。ブライアン・ブレイドなどと言わない所が良い。来年度の北大jazz研の部長に就任すると同時にlazy bird第10代バイトにも就任する。これで北大内に傀儡政権を樹立したことになる。

認諾

森友公文書改竄訴訟が突然終わってしまった。パーカーのサボイレーベルコンプリート盤のようである。裁判に関しては別テイクはない。認諾と言うのは国が全面的に訴訟内容を認めたと言う事になる。賠償金1億円が払われることになる。赤木さんの奥さんもこの金額は高いと思ったという。高く設定するのは安易に裁判を終わらせないための手段と聞く。だが国は一億円払っても終わらせたかった理由があったとみる。ここで何となく国と言う用語を使ってしまうがこの場合の国は政府をさす。だが本来の国は政府と国民の総体のはずである。よってこの認諾という落としどころは次の様に言い換えることができる。
「政府は国民が真相を知りたいと思っているにも関わらず、ある一部の人物を守るために賠償金一億と言う税金を払って闇にほおむった」と言う事である。
バルブを閉め忘れた現場の公務員が300万を自腹弁済させられたという記事があった。
ならば公文書改ざんを命令した公務員にも、1億1千万の自腹弁済を請求すべきではないか。
佐川元国税庁長官の訴訟は続くと言うがこれも認諾と言うカットアウトで終わる可能性が有る。麻生財務大臣、安倍元総理の高笑いが聞こえる。
この9年間、自民党政権とそれに隷属する官僚は制度に精通すると言う行為を各種法令を自民党政権の利益のために最大限「悪用」するテクニックに習熟することにすり替えてしまった。
腐りきっている。
唐突に臼庭が吹く「ウンチ クソミソ」(アンチカリプソ)を想い出した

2021.12.9-10 Free Bird At Lazybird

池田篤(as)加藤友彦(p)三嶋大輝(b)柳沼祐育(ds)
「Free Bird」とは池田の直近アルバム名である。Bird、パーカーの演奏は機械的すぎるというような理由で好まない者が結構いるような気がする。しかし、彼の天才を否定する者は余りいないだろうし、その後に及ぼし続けた影響を否定する者はいない筈だ。「Free Bird」というタイトルはパーカー的なるものの最終確認の意味合いが含まれていると思う。“帰巣”とそこからのより自由な“旋回”と受け止めても良いかもしれない。詮索は程々にして、ライナー・ノートの最後の一行が池田の音楽家意識を平明に表しているので転載しておく。『さあ大変なことになった!次回はこれを超えるアルバムを作らなくてはならないからです』。池田の凄みは徹底したやり残しの拒否である。残渣を受け入れないのだ。聴いていて、池田はどこまで行ってしまうのだろうかと感ずる聴き手は少なくない筈だ。それは今日ここで人生最高の演奏をする、いつもその思いが池田にはあり、必ず彼はそういう演奏をするのだ。ひょっとすると若い時の方がスキル的に上回っていたかもしれないし、若い時にしか成し得ない音があることも事実に違いない。しかし池田はいつも往時を背負った今日を発信し続ける。池田の演奏に胸打たれるのは、それが生で伝わって来るからだ。このリアルな体感は消そうとして消せるものではないとつくづく思うのである。演奏曲は近作で曲名の紹介がなかったブルーズやバラード数曲のほか「Miles Ahead」、「You’re A Believer Of A Dream」、「Enter The Space」、「Is It Me?」、「Ceora」、「Infant Eyes」、「Rhythm-A-Ning」、「Star Eyes」、「ThisIDig Of You」、「When Sunny Gets Blue」、「Newspaper Man」、「Folhassacas」などである。
標題は“Free”と“Lazy”とのBird的な相性を問うてみることに端を発しているが“自由”と“怠惰”は馬が合うとの噂が広まっているらしく安心した。
PS.池田の前の日、リズムセクション三嶋大輝トリオの7月に続くLive Againがあった。これまでのところ、三嶋は勝負球を連投するタイプと思っていたが、ライブでよくあるモンクでつなぐような選択を避け、「テネシー・ワルツ」、「ビギン・ザ・ビギーン」といった楽曲を持ち出して来た。何んだか三嶋が半歩ほど近くなった。演奏曲は「Time After Time」、「North Of The Border」(B・ケッセル)、「Training」(M・ペトルチアーニ)、「Tow Bass Hit」(J・ルイス)、「Hindshight」(C・ウォルトン)、「Old folks」、「Fly Me To The Moon」など。ドラムとピアノは初聴きの人が多くとに思うが、柳沼のタイトさ、加藤のフレクシブルさに目を見張ったに違いない。これは、あるソフトリーな脅しに対して三嶋が命を張ったトリオである。
(M・Flanagan)

ライブ持続化CDR販売vol11池田篤

今年最後の大催しである。三嶋大輝trioと池田篤のジョイントである。5月の池田のライブはお嬢さんの学校でクラスターが発生したと言う事で大事を取って中止にした。三嶋は7月自分のトリオを連れて来てもらった。僕は冗談で「しょぼかったら、付き合い辞めるからな」と脅した。素晴らしいトリオであった。このトリオのバックで池田を聴いてみたくなった。池田も面白そうですねと言ってくれた。今回の企画に至った経緯である。札幌は時短も解除になった。感染者数は理由が良く分からないままに減少し、一年半ぶりに来て下さったお客さんも数人いる。多少明るい材料も見えてきた時にオミクロン株の登場である。又外出意欲に水を差されることになった。そうは言ってもライブはやり続けなければならない。小さな経済圏ではあるが楽市楽座になるべく頑張るつもりでいる。いらっしゃれない方の為にライブCDRを期間限定で販売させてもらう。ご購入いただきご支援を賜りたい。
対象 12月10日池田篤with三嶋大輝trio
料金 予約ライブチャージ代
購入方法 12月10日までに下記の口座にお振込みください。
北洋銀行 札幌駅南口支店 普通 口座番号3624418 名義ヨシダ ナオシ
郵送致しますのでご住所もお知らせください。
家内手工業生産による受注生産になりますので多少お時間かかりますことを予めご了承ください。

日大事件の裏表

元々の問題は安倍元総理のお友達の藪本氏が深くかかわる日大病院の建設費流用問題であった。補助金を出したのは萩生田元文科相である。モリカケ問題と本質は同じ縁故資本主義にある。ところが妻の経営するちゃんこ料理屋で見つかった隠し金2000万円、自宅で見つかった一億円で脱税容疑にすり替わってしまった。所詮田中前日大理事長は小物である。やりすぎて尻尾を斬られたと言う事だ。この事件には別の側面がある。今も日本学術会議が岸田総理に6人の任命を求めて面会を申し込んでいる。頓挫した政権による大学支配を復活させようと搦め手から攻めて来ている。最高決定機関を理事会から評議委員会に移し少数の評議委員が重要事項を決定し理事の選任解任も評議委員会が行う改革案が進められている。ここに送り込まれてくる政官財からの評議委員は効率優先の所謂実務家と称する人間達である。ご当地札幌でも北大で名和前学長が解任された。これを主導したのも文科省から送り込まれた職員である。パワハラがあったらしい・・・と言う事しか分からない。現在も係争中である。学生に聴いても全く知らないという。何かきな臭い。どちらにしろ教育、医療、ライフラインに関することに効率を持ち込むことは国力を落とす元凶とみている。
付記
トピック欄もご覧ください。

アベノマスク

皆さん、まだ覚えていますか・・・安倍元総理しか愛用していなかった小さな布マスクの事を。費用が370億掛かった。その亡霊がまだ我々を苦しめていることが分かった。段ボール10万個分のアベノマスクの不良在庫の写真を見た。倉庫にうずたかく積まれている。ある意味で壮観である。8000万枚に相当する。まずなぜこんなに余っているのか。お役所が人口を間違って覚えていたのか・・。作るほうが余分に作ってしまったのか・・・そんなことはない。政府の発注がどんぶり勘定だったのである。その保管費が年間3億を超える。株式市場では「損切り」で負債額を確定させることが常識になっているが政府は売却や譲渡を検討するという。こういうところには資本主義の効率化は適用されないらしい。いったい誰が受けると言うのか。流行おくれで役立たずのポケベルの様な商品である。遮蔽力は不織布マスクが一番優れているとは知っている。ところが厚生労働省は布マスクの感染抑止力が著しく劣る事実をあまり告知できないでいる。アベノマスクの価値と安倍元総理のメンツが失墜するからだという。
こういう事を批判していると「終わったことはもういいではないか、未来に向かって歩こう」などと言う輩が必ずいる。反省なきところに進歩なしである。演奏も同様である。演奏の出来不出来の事を言っているのではない。

札幌オリンピック

先の東京オリンピックの総括がなにも終わらないうちに冬季オリンピック招致の話が進められている。橋本聖子を座長とする招致委員会も立ち上げられた。3月から市民へのヒアリングも始まる。新聞紙上は民意を得ようと19年試算より100億~900億経費を切り詰める予算を出したと報道されている。まず幅が大きすぎる。ほとんど絵にかいた「餅ちゃん」である。東京五輪の時もそうであったがあっという間に予算は二倍に膨らんだ。人件費の高騰、建築資材の高騰とある程度納得される言い訳は用意されている。
五輪という「一部の人間だけの利益になる商業イベント」に兆単位の公金を浪費した責任をだれも取らない。オリンピックと言うお札が水戸黄門の印籠と化している。国民が「ははあ」と言ってかしづくと思っている。中国テニス選手の行方不明事件の時もししゃりでてきた「ぼったくり男爵」の顔を又見なくてはならないと思っただけで腹が立つ。1972年の札幌オリンピックの時はそれなりに意義はあったと思っている。地下鉄が開通し、美香保体育館、真駒内体育館は今も市民に使われており真駒内選手村は市営住宅になっている、アルペン会場の手稲ハイランドも市民スキー場として親しまれている。あまり無駄のないオリンピックだったのではないか。だが今のオリンピックは冬季であるのにもかかわらずもう腐臭がぷんぷんする。
僕はマスコミが印象操作するためにレッテルを貼った「なんでも反対する野党」ではないので東京五輪の収支をちゃんと説明してくれれば議論に参加したいと思っている。
付記
札幌オリンピックの時、従妹が真駒内小学校に通っていて真駒内アイスアリーナでの開会式に風船片手に参加すると叔母から連絡が入った。「目立つように赤い服を着させて歩かせるから」と言う事であった。僕は母親とテレビを食い入るように見ていた。行進する子供はほとんどが赤い服を着ていて区別がつかなかった。

国民栄誉賞

大谷翔平が国民栄誉賞を辞退した。まだ成長過程にあるとの理由であった。イチローは三度辞退している。若すぎる。現役の時は受けるべきだはない。・・・などの理由であった。三度断ると流石にお声が掛からなくなる。「仏のFaceもthree time」と言う諺がある。勿論辞退してもイチローは何も困らない。元々この賞は王貞治がホームランも世界新記録を樹立しそうだという時期、当時の福田総理によって発案された。「内閣総理大臣顕彰」なるものがあったがスポーツ選手が選ばれたことがないとの理由で新設された賞である。以来芸能人、スポーツ選手も多く受賞している。だがこの賞、勝負服を着て営業に臨むやり手のスナックのママの様に下心が見え見えである。授与する政府が対象人物の人気にもたれかかる相撲の「浴びせ倒し」の様な決まり手になっている。国民的ヒーローにおべっか使って好感度を上げるための賞は廃止した方が良い。実際世論調査でも支持率が上昇したという事実はないという。だが政権に着くとこの賞を出したがる。こういう立派な人を出した時代の政権担当の俺・・・偉くない・・・という感じなのであろう。
jazz界ではまだ受賞者は出ていない。候補は誰が考えても3人しかいない。渡辺貞夫、日野皓正、山下洋輔である。そして誰が考えても貞夫さんが最初の受賞者になるはずである。後の二人は私生活で立派でないところがある。
どうせどうでも良い賞である。思い切って伊藤宏樹に与えても良い。チンピラでも音楽で更生できる証となるかもしれない。明日27日は伊藤宏樹の久々のリーダーライブである。国民栄誉候補の仕切りを聴いてほしい。