内閣改造の意味

政府広報マスコミにとっては美味しい美味しい内閣改造である。紅白歌合戦出場者をあてる乗りで当確者を予想している。政局には興味はないがその向こうにある待ち構えている国民の生活が気にかかるので素人の予想を書いておく。いずれあるだろうとは思っていたが時期がずいぶん早まった。統一教会との癒着問題で支持率が落ちている。関係性を持った議員は安倍元総理の派閥清和会が多い。これ幸いと何人かは解任され新大臣もほとんど誕生しないであろう。だが完全には排除されない筈である。過度に派閥を刺激しないためと登用される閣僚を作ることによって派閥を分断するためである。今政府が国民を分断している格差を作る手法がここでも生きる。国葬を決定するのが以上に早かった。これだけの事をやるのだ・・・人事には文句は言わせないぜ・・・というメッセージである。岸田総理は宏池会の所属である。設立時のリベラルな性格はほとんどないが・・・。裏の領主は麻生財務大臣である。茂木幹事長を留任させ清和会を排除した大宏池会の構想を描いているはずである。そして自分はキングメーカーとして君臨し麻生一強時代を目論む。そして掌握している財務省主導の差配に戻すはずである。安倍総理存命中は通産省の後塵を拝し主導権を握れなかった。ほぼ間違いなく消費税を上げてくるが緊縮財政を謳い予算分配を武器に各省庁の首根っこを押さえるであろう。民主党政権の末期、公約になかった消費税増税を飲ませ三党合意を取り付け民主党を骨抜きにしたのも財務省である。立憲民主党の重鎮菅直人、野田佳彦、枝野幸男、蓮舫が消費税になると歯切れが悪くなり時限的な減税としか言えない理由はここにある。最早自民党は敵とは思わない勢力に墜落している。消費財が値上がりしているのが手に取るようにわかる。ここに消費税増税が加わると我々はもうもたない。後三年国政選挙がないかもしれない。これ以上政治が劣化しない様踏ん張らなくてはならない。

米朝と米中問題

桂米朝の演目で「冬の遊び」というものがある。所謂廓物と呼ばれる話でわがままなお大尽が花魁道中で一世一代の見せ場を作っている太夫を呼び戻し夏の真っ盛りに幇間に何枚もの丹前を着せ鍋物を食べさせるという半ばいじめのような話である。置き屋の女将が堂島の金づるを怒らせては拙いと言う事で花魁道中であっても太夫をお座敷にあげるという行為はまさに「長いも」には巻かれろと言う事である。推理小説ではないので落ちを言う。あまりの暑さに太鼓持ちが水に飛び込む「これも、寒中修行だ」・・・・
あれ、こういう我儘な人いたな・・・と思った。米国のペロシ下院議長である。なぜこのような時期にわざわざ波風立たすような事をするのだ。蔡英文総統と面会する日、沖縄の嘉手納基地には米国の戦闘機が集結していた。不測の事態に備えるためである。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる・・・いつか流れ弾に当たらないとも限らない。米国は中間選挙が迫っている。民主党は苦戦が予想される。負けると委員長は共和党に移る。ペロシとしては地位のあるうちに最後の花道と考えたのかもしれない。個人のレガシーの為に他国民を危険に晒す。アメリカにとって日本はその程度の存在である。岸田総理はペロシ議長と会談した。韓国の尹錫悦大統領は理由をつけて面会しなかった。中国を刺激しない為である。それが普通の外交センスというものである。
桂米中の「夏の火遊び」の一席。お開きとさせていただきます。

Jazz研OB同窓会

2週間ほど前になる。鈴木央紹6daysの一環で社会人all staras with鈴木央紹と云う企画をやった。全員北大jazz研OBである。この時期コロナ感染者が急増しており出演者も何人か感染しプログラムを何日か変えざるを得なかった。幸いこの日は予定通りできたが演奏者を含め50人くらい店内にいたので陽性者がいると大クラスター発生の可能性もあった。僕は立つスペースもなくずっと外で聴いていた。最後の曲近くであまりに寒いので無理くり店内に入ったが熱気でムンムンしていた。どうか陽性者が出ませんようにと祈り統一教会から買ったお守りを握りしめた。どうやら効果があったらしく具合が悪くなったという話は聞いていない。OBは全国から来てくれた。懐かしい顔がいっぱいあった。それぞれ少しだけ立派になっていた。Lazyのバイト経験者も6人いた。皆カウンターに入ってくれた。僕にとっては壮観な眺めであった。バイトに入ってもらうのは東京のミュージシャンが来た時が多い。勿論演奏も楽しみなのだが彼ら、彼女らと一緒に仕事ができるのが嬉しいのである。色々な逸話もあるがどれも打ち上げの美味しいネタ話に仕上がっている。実は楽しすぎて飲みすぎてしまい後半よく覚えていない。又、皆会おうね・・・達者でな!

統一教会と自民党

「岸田派のホープ」の吉川たける議員が18歳の女子大生との「パパ活」がバレて逃亡した時の岸田首相の発言である。
「政治家としてしっかりと説明することが大事だ」
自民党から旧統一教会と関係する議員が100人近くも出た時の岸田首相の発言も紹介しておく「政治家として丁寧に説明することが大事だ」
ジヤズを聴く人間は同じフレーズを連発することを許してはいけない。 
公明党山口代表 も「社会的に問題を抱えたり、トラブルを多く発したりしている団体について、政治家の側は、選挙の支援を求めることや、国民の誤解を招くようなふるまいを行うことは控えるべきだ」とやっと自民党追及側に舵を切った。「ノーコメント」から見ると一歩進歩した。
統一教会は「反社会的勢力」である。その主張が自民党の改憲案と一致しているところがある。緊急事態条項、家族条項がそれである。深い関係性が色濃く影響していると考えるべきである。一国民として注意深く見守りたい。
NHK7時のニュース今日の6項目にはこのことは全く入っていない。ついでに言えば臨時国会が3日間だけ開かれる。だがNHKではこの国会中継がない。これより大事な放送すべき案件があるのだろうか。受信料払うに値せず!

土壺にハマって その2

NHKの7時のニュースを聞いていた。テレビはないので見てはいない。自民党と統一教会の癒着の話題は爪の垢ほども出てこない。ラジオでも出ないものはテレビで取り上げられるはずがない。ところが民放のミヤネ屋では連日この問題が取り上げられている。視聴率が稼げるからという痛し痒しの問題はあるがNHK,朝日新聞が全く触れない問題を取り上げると言う事は注目している。ワイドショーにとっては宝の山かもしれないが国民にとっては腐臭漂う屍の山である。これ程腐りきっていたのか・・・と絶句する。統一教会が日本に進出したのが1954年マイルスのバグスグルーブが録音された年である。今の様に毛が無い僕が生まれた年でもある。話が横道にそれた。文鮮明が安倍総理の祖父岸信介の後押しでエセ布教活動に入る。岸は大の共産嫌いである。巣鴨拘置所仲間である右翼の大物笹川良一、児玉誉志夫と結託し統一教会の下部組織である勝共連合を立ち上げる。毎年確定申告に行く北税務署の向かいに事務所がある。一昔前右翼の街宣車と勝共連合の街宣車が札幌の中心部を練り歩いていたのを思い出す。金丸信、竹下登の金屏風事件の頃だと記憶している。話がまたそれた。笹川良一は日本船舶振興会のドンであり日本で最初の公営賭博であるボートレースで巨額の利益を得ている。昔船舶振興会のテレビコマーシャルで「人類皆兄弟」というフレーズが流れていた。このフレーズは統一教会の家族観と同質のものである。ここで腰を抜かす映像を見た。アメリカの統一教会の例会で笹川良一が挨拶をしている。「私は文鮮明の犬である」と発言しているのである。
当時の統一教会のアメリカ支部のトップ、アレン・ウッドが当時を回想し「これで世界を手に入れることができると思った」・・・・・と

土壺にハマって

統一教会の実態についてはあまり知識がなかった。桜田淳子が合同結婚式に参加したことがショックだったことは覚えている。その頃会社員だったが女子職員が霊感商法にハマって高額の壺を買わされたことが話題になっていた。その従業員の上司が何度も説得したが宗教的呪縛は解けず退職しその後行方知らずになった。その時期、統一教会の霊感商法に対する民事訴訟が頻繁に起きていたがある時から影を潜めた。二つの理由があることを知った。まず統一教会が世界平和統一家庭連合と宗教法人名を変更したことにある。宗教法人が名称変更することは簡単なことではない。何度も文科省で門前払いを食っていたのがある時期すんなり通ってしまう。その時の大臣が下村博文であることは例外ではない。そうした訴訟が一件も無くなった時期がある。第2次安倍政権の時期だ。霊感商法やら強制的な寄進で巻き上げた潤沢な資金が警察関係に対策資金としてバラまかれたことの効果である。選挙では自民党とズブズブの関係であることが分かってきた。安倍総理が例会で祝辞を述べたり公安委員長が例会の実行委員だったりする。伊達元参議院議員議長が安倍総理から直接統一教会関係の票割を指示されたとテレビで発言していた。トップがこういう行動をとっているのだから一議員が選挙で信者に手伝ってもらって何が悪いという感覚にもなる。宗教団体とは別の経済団体、勝共連合の様な政治団体が色々なロビー活動を行っている。いちおう政教分離の程を取っているが同じ穴のムジナである。

国葬

安倍元総理の葬儀を国葬とする事となった。幾つもの重層的な意図が見え隠れする。まず国民に弔意を強制する意味に於いて・・・。大日本帝国の国体維持の思想に近い。国家的行事であるのに国会での審議も全くない。閣議決定である。今まで憲法解釈など国家の方向性を決める重大事をお友達同士で決めてしまった。一連の流れである。民主主義の本流からどんどん離れていく。近い将来中国と戦争することを閣議決定したからみんな頑張ってね・・・と言う事が冗談ではなくなってくる危険性が有る。具体的な予算額は聞いていないがそこそこの金額になるはずである。コロナ対策、物価対策に回すべきと考える。そしてこの行事を取り仕切るのが電通である。現在オリンピックの汚職問題の渦中にある企業である。いったいいくら税金が中抜きされるのか・・・。国葬を最後に死人に鞭打つことをするな・・・と言う事でモリカケ桜問題が永遠に封印されることになる。日本人は葬式に弱い。桜の会に統一教会の幹部が招待されていた証拠を出てきたがそんなことは一切不問とされる。声を上げなくてはならない。

民主主義とは

総選挙が終わってから色々なことが起こって整理しきれない。物価の高騰、低金利政策の継続、コロナの第7波の到来、どの問題に対しても政府は無策である。そこに旧統一教会と政界の癒着。日本の民主主義が危ないと言われて久しいがもう破綻していると言ったほうが良い。そういう世の中でエンターテイメント産業であるライブバーをやり続けるときに感ずるアンビバレントな心模様・・・・。ここ半月山田玲の6days,鈴木央紹の6days,楽しみながら音楽について深く考えせせられた日々であった。だが社会はブラックホールに向かって一直線である。両方を満たす解はあるのか・・・と勝手に大きな命題を抱え込んでしまった。

選挙の行方 その8

8:15分自民改選議席確保確実の一報が入る。10:00には改憲勢力が2/3議席確保の見込みとの報道が入る。自民党に入れる予定でなかった人の15%が安倍元総理の死去を受けて投票先を変えたという情報もある。暗澹たる気持ちである。投票日前日岸田総理も「民主主義を守る選挙」と言い出した。予想したように弔い合戦の様相を呈してしまった。個人に対する弔意の念と9年間のアベノミクスの功罪に対する審判は別の話である。安倍氏を批判したものにも暗殺の責任の一端があるかのような論調がある。問題のすり替えである。この10年間ひどい事件が多々あった。それでも自民を選ぶ国民が不特定多数いることに愕然とする。こういう日には楽しい落語でも聴いて過ごすことにする。

選挙の行方 その6

東京選挙区の事である。自民党公認でおニャン子の生稲晃子と元ビーチバレーボール選手の朝日健太郎候補が出馬している。元の生業を揶揄する気はない。コロナ対応の緩和についての質問があった。二人の回答が一字一句に近い所まで同じであった。多分自民党本部の模範解答があるのだろう。それにしても自分の頭で文面を変えるくらいの知恵はないのだろうか。カンニングギャグを思い出す。答えのみならず名前まで写してしまう落ちだ。もう一つは「わかりません」「私も判りません」と言う落ちだ。こういう案山子候補を擁立する自民党に政権を委ねていいのだろうか。東京では山本太郎候補、共産党山添拓候補も出馬してこの二人の自民党候補の後塵を拝している。ヤマハの教則本をそのまま演奏する発表会を楽しいと思う音楽フアンがいるとしたらそれは「お友達内閣」の一員である