オリンピック雑感

札幌が猛暑に見舞われた日、ニュースで東京オリンピックまで丁度三年と言っていた。熱中症に気をつけ野外での運動は控えましょうとニュースは締めくくられていた。三年後にはこの時期に42キロ走る人がいるというのに・・・・。大体この時期に決まったというのはアメリカのアメフトとバスケの開幕時期とメジャーリーグのWシリーズの時期と被らないようにしたという事で、要は放映権料が激減しないにという思惑である。決まる前から金の匂いがプンプンするのである。福祉関係の予算が削られ二週間程度のスポーツイベントに数兆円の国家予算がつぎ込まれる。そして潤うのはその利権にしがみついているごく一部の人達だ。巨大プロジェクトが動き出せばGDPは上がるだろう。それが第三次安倍内閣の目標「経済を復活させる」の材料にさせれるのは見え見えだ。それを隠すかのように子供たちに夢を与えるだの東北復興をアピールするだのお祭り気分をあおり反対しづらい全体主義を蔓延させている。オリンピックをテロから守るとの名目で共謀罪も成立されてしまった。ところで東京が選ばれた重要な要件にテロが今まで起きていないという事があげられる。それはとりもなおさず憲法9条のおかげで敗戦後どこの国でも戦争を起こしていないので、どこの国或いは、組織から恨まれていないという事を政府関係者は誰も言わない。それはそうだ。恩恵を受けたものを改憲しようとしているのだから。