ロンマイルス[old main chapel]


2020年ロンマイルスはブルーノートでのデビューアルバムをリリースしビレッジヴァンガードにも初出演した ロンがNYCで活動していたらもっと早くに皆に評価されてたのだが…とBフリゼールが語ってた ブルーノートに紹介したのもビルである ロンは育ったコロラドのデンバーを愛していてオールドメインチャペル(彼が教えてた学校のホール)をカーネギーホールよりもずっと気に入ってた ブルーノートでの次作も決まってたが22年に難病で58才で逝去した 結局2作目となったのは12年前のライブである
 バンドはいつものトリオでGがビルフリdsはブライアンブレイドのベースレスでロンのほとんどのアルバムはこのバンドでPにジェイソン・モランcbはTモーガンが加わるクインテットがもう一つの組み合わせになる アイアムザマンやレインボーサイン(BN)など ちなみにOMCライブはクウィバーのレコーディングの時のものでそのアルバムは7月頭頃に廉価盤で再発売になる
 さてロンマイルスの音楽に関してだが僕は3枚しか持ってない つまり大ファンではなくなんだかピンと来ないでいた フリゼール絡みで知ったが彼のバンドのメンバーでも入っていたし今調べたらなんとジンジャーベイカーのラストアルバムにも入っていた つまり目立つソロイストではないのだ リーダーアルバムは10枚ぐらいだろう スタートの頃はレスター・ボウイやOコールマンのレッスンを受けてたと言うが今の彼のプレイにはそんな要素はほとんどないような気がする バップ以前のトラディショナルジャズの要素もあるといえばあるのだが良く言えば彼の音楽に溶け込んでる 
ほとんどの曲はミディアムスローのテンポで曲調も似ている 音色はジェントルで背景に時代や様式のカラーが無い 此れは現在でなくひと昔前から流れて来てる音なのだと思って聴いてるうちにSF的に不思議な錯覚に襲われてしまった 彼は生きているように振る舞えるのだ もちろん今までそんな事は無い なんだか化けて出て来られた様な気分にもなった Amen! 
by 山の実

北大祭雑感

北大祭のjazz研のライブには50年前から行っている。lazyをやるようになってからは毎年顔を出している。毎年行っているといくつか気が付くことが有る。毎年会う人が3,4年前から見なくなった。僕くらいの世代の人が二人いて3人ともキャップを被っている。時々人違いをされて肩を叩かれることが有った。演奏が終わると「最高」と叫ぶので学生の間でも最高叔父さんと呼ばれていた。二人とも今年も見かけなかった。入場料は3日通しで300円である。受付は大体一年生が受け持っていて僕が行くと幹部部員が出てきて入場料は結構ですという話になる。勿論300円くらいは何とかなるので支払っているのだがここに部の風土の変遷を感ずるのである。一年生は4月に入ってくる。学祭は6月である。僕の顔が分かると言う事はこの時期まで一年生が先輩に連れられてlazyに来たことが有ると言う事である。毎日早起きして出来るだけ最初のバンドから聴くようにしている。1年生バンドが早い時間に出るからだ。知って部員はほとんどいなかった。映画ブルージャイアンの影響も有って入部者は30人ほどと聞いた。結構な人数である。だが学祭が終わるとやりつくした症候群でやめる部員が多いとも聞く。楽器は大学に入ってから始めて音源もほとんど聞いたことも無い状態で参加していると思われる一年生もいた。9月には樽商との一年生定期戦がlazyである。やめないで成長ぶりを聴かせて欲しいと祈りながら聴いていた。手が痛くなるほど拍手もした。一年生に限らず知らない部員が結構いる。lazyに良く聴きに来る部員と来ない部員がはっきり分かれていると感じた。今回もあったのだがyou tubeで知ったミュージシャンを追いかけるという接し方だ。僕が全く知らないミュージシャンであった。そういう子にとりあえずバド・パウエルから聴いてごらんといっても無駄なので4年かけてアリ地獄に引き込む方針を貫いている。ジャズの歴史も知った良質なリスナーを全国に送り出すのも店の役目と考えている。愛情をもって聴くと学生の演奏も楽しめる。
そうはいっても3日間朝からライブ聴いて店でも聴くとちょっと疲れる。

都知事選の行方 その2

小池百合子はまだ出馬を表明しない。蓮舫に先を越されたということもあるが自民党の推薦を受けるかどうか苦慮しているということが本音であろうと考える。静岡知事選で自民が敗北した日、港区区長選でも自民は敗北している。新人の清家愛が微差で当選している。敗北した武井区長は利権渦巻く東京の象徴港区の区長を20年務めた人物であり例の東京都下の首長による小池への出馬要請に名をつらねた人物である。清家は共産党の推薦を受けている。当選した翌日清家は小池に呼び出された。お祝いを言いたいから・・ということであった。2ショットの写真だけを見るとあたかも小池が応援して当選したかのように見える。機を見るに敏である。小池はプレゼンに関しては天才的である。かたや蓮舫は小池の息のかかった民放テレビ局で同じく息のかかった高学歴芸能人枠の眞鍋かおりから批判するだけの人間というレッテル貼りの誹りを受けている。小池の支持者はまだ既存マスメディアの情報に依存している。選挙は余裕があれば後に出馬したほうが有利である。都議会開催中に行政に集中するということで流れを探っている節がある。都議会の運営方法は民主主義の範疇にはない。初当選した時は都政の伏魔殿にメスをいれるという触れ込みで都民の心をつかんだ。ところがミイラ取りがミイラになってしまった。決定的なのは前回選挙の時学歴詐称問題で紛糾した時に議会対策を二階幹事長にお願いし大きな借りを作ってしまったのだ。その後は助けられたり助けたり・・・の隣組の関係になった。八王子市長選の時は小池が創設した都民ファーストの候補が立候補しているのにもかかわらず荻生田都連会長の依頼を受け選挙戦の最後小池の一押しで自民候補を当選させた。荻生田は裏金議員の横綱であるがお目こぼしで生き延びている。その二人が水面下でつながっていて策を労しているはずである。政策で議論せよと‥言う。ところが批判的な質問には小池は一切答えない。都議会で満員電車0の達成度についての質問があった。小池と局長が答弁した。改善されてきている・・と二人とも山手線に乗ったことがないらしい。プロジェクションマッピングに48億の経費がかかっている。発注先は電通の100%子会社である。その横には食料配布を求める貧困者の列がある。

米木の術後経過

『米木の健康状態への憶測がSNS上あふれていた。またぎきではあるがかなり憂慮する情報もあった。本人に聞けばよいのだが鼻にチューブが入っている状態であることを聞いているしあまり頻繁に聞くことも疲れさせることになると考え遠慮していた。そこに次のメールが届いた。』吉田
Subject: 直ちゃん

明日退院が決定しました。
良かった〜

ベースと身体のリハビリ、ゆっくりやってくよ。

米木康志
『退院が必ずしも全快を意味するものではないし年内活動休止する理由を知って一安心したく聞いてみた。』吉田

今年の活動休止の理由は食事です。

年内の演奏予定は、ツアーがかなり入ってました。
と言う事は、知らない街で食事をしなくちゃいけない。

手術の場所は口腔内。

一般のごはんを食べられるとは言え、おかずも含め、柔らかい、細かい、水分がある等がまだまだ必要なのです。

食べる時間は1時間は必要。
これではツアーは出来ないので、今年いっぱい休みにしました。

退院は良い方に取って下さい。

お客様の総意
とても嬉しいです、ありがたく受け取らせていただきます。

米木
『一安心できる内容であったので公開させてもらった。引き続きご支援のカンパをお願いしたい。一年後になるかもしれないが必ず復帰ライブをlazyでやることを目標にこちらも頑張る所存である』吉田

東京都知事選の行方

静岡知事選で自民党が敗れた直後、蓮舫が東京都知事選に立候補すると表明した。静岡知事選の結果が最後の一押しになったという。政策に関してはまだ準備不足の感があったが反自民・非小池の意思を明確に打ちだした。8年前反自民で船出した小池都政はいつの間にか自民党に取り込まれてしまった。蓮舫は小池の思い付き公約7つのゼロを検証するという。誰が考えても満員電車0,花粉症0など土台無理だ。裏金に塗れた自民党に支えられている小池都政をリセットするという。かたや小池百合子氏は29日の定例都議会で出馬表明をする予定であったが蓮舫に先を越され機会を逸してしまった。都下の全世帯に防災手引きを配布したがそこには小池知事の顔写真がでかでかと掲載されている。告示前の選挙活動とも取れる行為である。蓮舫が出馬表明をした日小池は都下の首長連名の出馬要請を受け取るというセレモニーを行ったがこれが噴飯ものであった。首長が自主的に行った行為ではなく小池知事が暗に圧をかけたものであることがこれに同意しなかった保坂展人世田谷区長の証言で明らかになっている。この構図は学歴詐称問題で小池がエジプト政府に働きかけ卒業証書を獲得した行為に類似している。学歴などどうでも良いではないかと言う輩がいる。だがこの嘘は小池が今日までこの地位に上り詰める一歩となった嘘である。小池にとっては小さな嘘かもしれないが都民にとっては大迷惑な嘘であるとアームストロング船長ならいう筈である。長嶋茂雄が名前だけ書いて立教を卒業したのとは訳が違う。小池も自民党も苦慮している。小池は公明党と連合が頼りである。裏金塗れの自民に応援してもらう事が得策化と天秤にかけている。自民党も小池を押して破れたならその影響は全国に広がるであろう。今後の動きに注視したい。

思い出のロ〜マ音泉


 新譜ジャーナイ
isso&bassのライブで黒メタルwith一噌のCDを買って聴いたら耳鳴りがして病院に行ったら治療に数ケ月かかると言われた
それで記憶の旅を考えた次第 BシュミットのJ.V.Cの後2015のホットクラブジャズへ戻って聴き返した 副題がジャンゴを追って で雀ゴのオリジナルやレパートリーのスタンダードが並んでる 勿論悪く無いのだが誰のディスクを聴いてるのかわからなくなって来る つまりホットクラブタイプのバンドは特に欧州では今だに根強くホットクラブオブデンマークとかダブリンとかノルウェーとか デトロイトとか(勿論ジャパンも)ある まだ続いてるかはわからないが それらを聴き分けるほどの能力が無い 
 ディクヌ シュネーベルガー トリオは若いリードギター(もち名人)でベースが父親でリズムギターも年配の 現在盛んに活躍中のバンドでディスクも何枚か出ているみたいだ 同じウィーンなのでシュミットとも演るようになったようだがユーチューブではさらにゲストでビレリラグレーンが参加したセッションが出ていた  ラグレーンは初期のシュミットのディスクのギターだ ラグレーンが来日をドタキャンした時にディクヌが代理で来たと言う因縁もあるそうだ
 ラグレーンのジプシープロジェクトは2000年初めぐらいでオリジナル五重奏と同じ編成でゲストでリシャールガリアーノが参加してた 
 でも一番気に入っていたのはやっぱりマーティンテイラーのスピリットオブジャンゴでホットクラブの音楽をなぞるのではなくアコーディオンやサックスがレギュラーメンバーでラッパや歌の入るナンバーが混ざるとか音楽性が多彩でしかもそれら全体でロマ音楽の雰囲気を漂わせる ゲストでグラッペリが参加しててbravo once again martin!と褒めてた 90年代の中頃でその15年後に オートビィル行き最終列車 を出してる スピリットオブジャンゴシリーズはその間や後にもあるらしいが詳しくはわからない 今調べたらなんと最終列車は94年の前作の再発売(つまり15年1日なのだ…)で他にもジプシーというタイトルのライブ盤やその他があるらしい
 ラグレーンはロマでテイラーもその血統らしい(96年のロン毛のジャケ写真なんかそれっぽい)がイギリス紳士の雰囲気も濃い PメセニーやらCアトキンスやらから現代最高のギタリストと言われてるそうで非ジャンゴ系のジャズアルバムも多く出してる ジョーパス系なのかな? そう言えばジョー・パスにもジャンゴというタイトルのアルバムが有った気がするが聴いて無い  MJQのもエリントンとジャンゴの共演盤も聴いてない ちょっと不勉強すぎるがその辺は吉田さん達に聞いてください そう言えばWムースピール(ウィーン出のギタリスト)の 河の流れて行く処 と言うアルバム(ブラッドメルドートリオ+アキンムシーレのクインテット2018)の中にフォージャンゴと言うナンバーがあった
 最近ユーチューブにマーティンとナンドラインハルトのデュオがでてた ジャンゴの親戚やら遠戚は沢山今までも現れているがナンドは30ちょっとでディクヌよりもさらに若い 勿論上手い(皆上手いんですが) マーティンの゙お墨付きを手にしたら群れから抜け出して来るかも知れない 後はグラッペリの子孫を探すだけである
 考えてみるとグラッペリはJ.Rの倍以上生き3倍の演奏時間を持ったわけでGシェアリングからMタイナーやらPウッズ ラリー・コリエル Gバートン Sレイシーetcと共演している相手も50人ぐらいいるんじゃないかな アルバムも100枚ぐらいはあるだろう  今そのS.Gのウィズストリングを聴いてるのだが最も力の抜けたスイング音楽だろうと思う  リラックス力で比するのは他にはハワイアンぐらいかな 勿論ただのラウンジミュージックとかアンビエントとは違って飽きさせないが聴く姿勢に無理が要らない。しかしながら聴こうしなくても良い音楽と言うのはとても褒め言葉には聞こえ無いなぁ…これもモダンジャズ(ポスト・バップ)世代の大きな勘違いの一つなのかも知れない!?
by 山の実

我が青春の10枚 白瀬晴花


今回の筆者白瀬晴花さんを紹介する。大阪音大でサックスを勉強している学生である。実家が確か日高町で
央紹や松島のライブの時はお母さんに連れられてよく聞きに来ていた。まだ小学生だったはずである。松島が札幌の中学生とコラボしたときシットインした事がある。この時は平田晃一、高橋直希、佐々木梨子も参加しており松島が中学生相手に本気を出したことを覚えている。今年本山とDUOで吹いてもらったことがある。外連味のない好感のもてるテナーに成長していた。選出されたアルバムは央紹愛に溢れるラインナップになっている。

『Let’s dance』(Yuji Ohno & Lupintic Five)
小学2年生からピアノを習ってたのですが、発表会でジャズアレンジの曲を弾くこととなり、どうしてもコツが掴めず、それなら聞き馴染みもあるルパンのライブがあるからと母が札幌に連れて行ってくれて、そこで初めてサックスとジャズに触れました。ピアノの大野雄二さんをメインに聴きに行きましたが、サックスの鈴木央紹さんにしか目がいかず、ライブが終わった後母にサックスをしたいと頼み込みました。(そこからずっと鈴木央紹さんのファンです笑)

『Passage of day』(鈴木央紹)
先ほども書きましたがすっかりルパンティックと鈴木央紹さんのファンになった小学生の私は、そこから歴代のルパンティックのアルバムや鈴木さんのアルバムを聴き漁ります。そこで初めて鈴木さん名義のアルバムで全曲ソロまで歌えるようになったのがこのアルバムです。ルパンティックの鈴木さんのソロも多分全部歌えます。

『Soul Station』(Hank Mobley)
小学5年生で新冠のジュニアジャズバンドに入ってから、鈴木さん以外のテナーを聞いてかっこいいと思ったアルバムです。多分中学生まではコードがどうとか、フレーズがどうなんてわからなくて、ただかっこいい!すごい!で色々聞いてた気がします。ハンクモブレーもそうで、聴き馴染みが良く、ジュニアジャズの先生からコピー(トランスクライブ)をしろと言われて嫌というほど聴きまくったのに飽きないしむしろずっとかっこいいと思えたアルバムです。

『The Genius of Charlie Parker』(Charlie Parker)
中学生か小学校高学年くらいに、チャーリーパーカー聞いてるか?とジュニアジャズの先生から言われて、…誰ですか?と言って怒られてこのCDを貸してもらいました。当時アルトサックスもやってたので、こんなに速く指が動いたらなぁと頑張って真似してたのを覚えてます。思い出してみたら、本当にルパンティックと鈴木さんにしか興味がなくてそれ以外のプレイヤーを全く聞いてませんでした。極端人間です。

『Standarts++』(Hisatugu Suzuki)
中学生のときこのアルバムのMy romanceを聴いて、音色とアルバム全体の雰囲気に感動しました。今までは、アップテンポの曲やswingの曲でかっこいいなすごいなと思うことがほとんどでしたが、バラードでここまで感動したのが初めてでした。すぐCDを買ってヘビロテしてました。

『Trilogy Chick Corea Trio』(Chick Corea)
2019年に札幌のヒタルにこのトリオが来てたので、高校生で札幌に住んでたので聴きに行きました。初めて海外のミュージシャンのライブを見ましたが、エンタメも含まった楽しいライブで、演奏もその場を楽しんでいる感じがして、これがライブってことなのかと感じました。マクブライドのベースは今聴いたらさらにヤバさを感じて、本当に人間の技…?と思う時があります。

『Minor Blues Kenny Barron Trio』(Kenny Barron)
大学生になってから、ジャズの授業で色々曲を知るようになり、その中で「Emily」という曲を知りました。色々調べて最初に出てきたのがケニーバロントリオのEmilyで、そこからケニーバロンのピアノにハマってコピーし出しました。勝手な私のイメージですが、ケニーバロン=何もかも完璧にこなすピアニストって感じが効いていて気持ちよくて、最近でもよくコピーしています。

『The Melody at night , with you』(Keith Jarrett)
キースのソロピアノのアルバムです。これに入ってる「Be my love」をきいて、美しすぎて泣いちゃいました。どれも素晴らしいし、キースのピアノがさらに好きになるようなキースの良さが詰まっているのですが「Be my love」が特に詰まってる気がしました。技術とかじゃなく、その人の人生感、魅力が音を通じてはっきり出ているなと思います。

『Hopeless Romantics』(George Shearing & Michel Feinstein)
ピアノとボーカルのデュオのアルバムです。これの「I’ll string along with you」のジョージシアリングのイントロが凄すぎます。ラフマニノフの交響曲第1番の中間部をイントロで弾くのですが、そんな融合の仕方ありなんだ!と新しい扉を開かれました。何もなく歌い始めるマイケルファインスタインもすごいなと思いますが、彼の歌声とマッチしててとても綺麗です。

『Starts&Smilse,vol.1』(鈴木央紹)
共演したいとかそんなおこがましいこと一切なしに、本当に先生の音楽が好きで、最後はこれにしました。選びきれなかったです。一曲目の「So many star」が好きすぎて永遠にリピートしてます。小学生の頃から今までずっと聴いてますが、ずっとかっこよくて憧れです。vol2ももちろんヘビロテしてます。先生の良さとか書き始めたら止まらないのでやめておきます。

風彩り歌歩く

「風彩り歌歩く」というユニットのライブの日の出来事である。このユニットはtbの板橋夏美とg,voの古舘賢治のデュオである。一部はスタンダードとそれぞれのオリジナル、二部はテーマというか「お題」を戴いてそのテーマに関する曲を演奏するという趣向になっている。この日のテーマは魚であった。ライブが始まる直前に一人の外国人が入ってきた。取り合えずオーダーを取ると演奏が始まった。そのやり取りで日本語はまったく話せないことが分かった。店のシステムを説明する前に演奏が始まったのだが聞く姿勢から音楽は好きなのだと分かる。一安心する。MCの中で古舘にユニット名のニュアンスを説明してあげてほしいと言われた。インターバルの時間にその事と今日の趣向「魚」にまつわる曲を演奏することを説明した。話し好きな客でもともとはロシア系移民でカナダ人であること、職業はシステムエンジニアで数カ月単位で世界中を飛びまわっているらしい事を話してくれた。演奏が終了してから自分は経済学を専攻したが質問があるという。「90年代まで日本はトヨタやソニーなど世界的企業が日本経済を引っ張っていたのに何故今はこんなに停滞しているのか」と聞かれた。痛いところを突かれた。岸田総理になり替わり丁寧に説明した。自由闊達な企業の経済活動に任せておけば良いものをアメリカの言いなりになって半導体輸出規制を行ったり、内需主導の日本経済であるにも関わらず消費税を上げたり間違った金融政策により一部の輸出産業だけが利する政策を取り続けた。その利益は賃上げや投資には回らず内部留保というかたちで蓄積された。金持ちの老人が余裕ぶっこいているうちに若者にどんどん追い抜かれてしまったという感じである。フランク大雑把に言えば大体こんなところであると考える。今は日本語で書いているのでスラスラ書いているが英語で説明すのには疲れた。話しは少子化問題に移った。アフリカ諸国は日本より貧しいのに出生率は高い。日本は何故低いのかと聞く。この問題は経済問題よりもセンシティブである。僕の説明は省くが問題はここからである。自分の親は裕福ではなかったが5人兄弟だった。自分も3人だか4人兄弟である。あなた達は何人の子供がいるのかと演者に聞き始めた。さすがにそこで話しをさえぎった。嫌な客ではなかったがさすがに土足で畳の間まで入ってくるようなものだ。帰りしな「皆、子供を作れ」と言いはなった。僕がI will tryというと「イエイ」と言って握手を求めてきた。

2024.5.16~  レイジー磊落祭り


5.16 .Push Trio 魚返明未(P)富樫マコト(b)西村匠平(ds)
 Pushを率いているのは西村だが、この日は店側のプッシュにより魚返のオリジナルで固められ、彼が仕切るところとなっていた。魚返のオリジナルは、自身の目に残像として留まった光景や肌感覚として残ったことを創作動機としているものが多い。つまり具体的体験を曲として抽象化する方法である。このこと自体は珍しいこととは言えないが、演奏を聴いているうちに何やら魚返のイメージしているものが我々に乗り移るのを感じ始めるのだ。これは別の演奏家においても起きうることなのだが、魚返の場合は、聴き手のスクリーンに映像が忍び寄ってくることにおいて際立っており、特に内省的演奏に顕著だと思う。その一方で対照をなすのが夢遊しているかのように弾きまくる姿だ。とは言えこれは、不規則に散乱しているようなものではなく、西村のエモーションと終始歌い続ける富樫との見事な調和を実現しているというのが適切であろう。魚返はいつも強固な集中力を以て演奏に臨んでいるが、今回は店の提言が奏功して一種異様な成果をもたらした。何てったって僅か数日のうちに、ピアノの弦を2本も切ってしまったことがその証だ。これは被害届を出さないという貫禄の計らいで一件落着したそうである。ともあれ魚返という快人・怪人の二重面奏は.Pushに新たな1ページを書き込んだように思う。演奏曲はアンコール以外、全て魚返の自作。「もず」、「昨日の雨」、「かたすみ」、「照らす」、「アルコール・ジェル 」、「曇り空」、「ダンシング・イヤー・バッツ」、「ノーマル・テンパラチャー」、「夏の駅」、enc.「Who Cares( Gershwin)」。ご来店された方は曲名を見ながら改めて自分の映像をチェックしてみてはどうか。なお、魚返は4月に評判となっているニュー・アルバム『照らす』をリリースしているので、そちらにも熱い視線のほどを。

5.17 .Push 3 With松島啓之(tp)&石井ひなた(ts)
5.18 松島with ひなた&.Push(bass北垣響)
 一夜明けてニヤ二夜だ。当代屈指の実力派トランペッターの松島の登場だ。何度も来演しているので、大勢のファンが待ちわびている。松島を聴く楽しみは、そのスピード感や正確無比なコントロールだったりするだろう。筆者にはもう一つの関心事がある。それは最初の音出しである。一瞬にして松島の世界を感ずるのである。ライブが終わるまでこの瞬時のことが支配しているように思えてならない。「終わりよければ全てよし」という言い回しがある。これとは逆に「最初良ければ全てよし」というのが筆者の松島像となっていて、裏切りに遭ったことはない。而して松島のライブの時は、毎回レイジーへの道すがら段階から最初の一音に向かって足が弾んでしまうのだ。一夜目は.Pushの曲が中心で、「Catch&Release」、「Vernal Days」、「Old Folks」、「Slow Boat To China」、「Wanabi 」、「Tiny Stone」、「いま」、「両毛線」、「Orla2」、「始発、朝焼け、5時散歩」。二夜目は松島の選曲による「Back To Dream」、「Here’s That Rainy Day」、「Darn That Dream」、「Out Of Another Kind」、「Treasure 」、「Have You Met Miss Jones?」、「Everything Happens To Me」、「Chimes」、「All The Things You Are」。松島はいつもながら晴れ晴れしい気分にさせてくれる。シルビー・バルタンならずとも「あなたのとりこ」と言ってしまいそうだ。そして付け加えておくべきは、富樫と石井ひなたの20代前半の二人のことだ。富樫の力量は実証済だが、歌い続ける秘訣を聞いてみた。幾つかのことを挙げながらその一つとして、ポップな演奏に参加していることが生きているとのことであった。ポップ曲で抜群のサポートをしていたウッズやロリンズを思い出すなぁ。もう一人の石井ひなたは、初めて聴く。彼は今回テナーだったが、並行してアルトとピアノもやっている。一つに絞る気はないそうだ。余談はさて置き、最初は乗り切れていない感じもしたが、この曲より次の曲、この日より次の日といった具合に見る見る上向きに前進を遂げている印象を受けた。若者って恐ろしいわ。石井ひなた、しゃらくさいことを言わぬ謙虚な人物だ。名前を覚えておいたほうが良さそうだ。
 この時期、札幌の都心はライラック祭り期間中ったが最早関心はない。そこから幾分離れたレイジーにおいて、松島をはじめ共演者達によるWonderful!Wonderful!なパフォーマンスの磊落祭りに居合わせたことは誠に(ソニー)フォーチュンだった。シメシメ。
(M・Flanagan)

米木康志救済募金のお願い



盟友米木が現在闘病生活を余儀なくされており年内活動を休止するようです。つきましては入院費用のたしにしてもらうためカンパを募りたいと考えています。同意していただける方は下記の口座にお振込みください。私が責任を持って記名式にて本人に届けたます。ちかじか店内に募金箱を設置します。来店予定の方はそちらをご利用していただくのも可能です。またチャリティーコンサートも企画しております。HPにてチェックねがいます。
北洋銀行 札幌駅南口支店 口座3624418 ヨシダ ナオシ