時事トライアードvol9

北朝鮮がグァムにミサイルを打つかもしれないという噂が流布されている。個人的な予想だが打つことはないだろうと思う。今までのミサイル打ち上げの経緯を見ているとすべて抜き打ちの発射であり、今回みたいに地図を見ながらミサイルの軌道を指示する映像はいかにもカメラを意識してのことであり最後の脅しだと思う。では、本当に飛んだ来たらお前責任取るのかと言うかもしれない。その前に思い出してほしいことがある。有事立法を通す時、安倍総理は国民の安全を確保するためと言った。万が一グァムにミサイルが飛んだ来た時には国家の存立を脅かす事態なので集団的自衛権の適用に該当するという見解を出した。これは簡単に言うと「おいら、アメリカの親分と一緒に戦争するけんね」という事である。為政者には国民を守る義務がある。危機感をあおり「ミサイルを打ち落とせなくてどうする」みたいなことを言い出す自衛隊上がりの防衛副大臣がいる。避難用のシェルターを作るべきという似非文化人もいる。あれだけよく落ちるオスプレイのためにシェルターをと言う議論には全くならない。憲法の解釈を変えてまでアメリカに媚びるのは憲法以上に大事な日米地位協定があるからだ。この協定は平たく言うと「好きな時、好きな場所を米軍が使ってもよい」という事である。押し付けられた憲法を変えようという議論は出てくるが押し付けられた日米地位協定を変えようという意見は出てこない。戦争につながる使い走りにされる根本の原因はここにあると思う。