協奏曲集の後に オーストリア製 という但し書きも付いてる様に作曲家3人とバイオリニストはウィーン人である シュミッドは55歳の超一流のコンサートソロイストでレパートリーも広く年間100〜200ステージをこなしている ディスクも50枚以上出てるし受賞歴も華々しい 共演した指揮者も小澤とウィーンフィル、ゲルギレフとサンクトペテルブルクフィルetc… しかしベニーシュミットは17歳の時メニューインコンクールのジャズ&インプロヴィゼーション部門で一位になってグラッペリ本人から賞を授与されて彼のツアーに同行するところから始まったのだ 副賞でグラッペリのバイオリンも貰ったはずだが今は1731年のストラビが愛器である
雀100まで踊り忘れずじゃないが彼は折折にジャズアルバムを出してる 僕の持ってるだけでも グラッペリに捧ぐ ・フリッツからジャンゴまで ・ ホットクラブジャズ ・ストラディフンパ・というよくわからないタイトルのチューバとのデュオ(実は中味もよくわからない)の4枚がある そしてこの2023年新譜である 5,6年の間があったからもうクラッシックに専念するのかと思ってたが やっぱ雀百まで…らしい
1曲目のHベルガーはベニと同い年ぐらいの作曲家でとてもウィーン的に僕は感じたがザルツブルクやパリやアフリカのどっかなどのアチコチの大都市がテーマらしい メトロポリタン組曲
2曲目はやっぱり出て来たウィーン名物のG氏で 翼 べニも最後でインプロ演りまくる 3番目はベニよりもぐっと若い女性作曲家Sハンク(ジャズピアニストらしい?)の見棄てられた天使への3つの悲歌 でグルダ死後8年と10年に シュミッド グルダ&ハンクをひく というコンサートをやったそうだ このコンチェルトにはドラムスが加わってる 委嘱したのはベニ本人で半年徹夜して作曲したとか言ってる
グルダの翼は76年初演で30年後にシュミットで再演になったCDがある、どうもその後彼はこの曲を持ちネタにしたようだ グルダの人気曲のチェロコンチェルトのバイオリン版の宣伝でそう語ってた 45年前彼の家族にはグルダは守り神のような存在だったとも語ってた シュミットは今年は来日しているがジャズプロジェクトも演ったらしい。
by山の実