残念な生き物事典

100%受け売りの話である。作家の高橋源一郎がパーソナリティを務めるラジオ番組があってそこで「残念な生き物事典」と言う本が紹介されていた。
1.なぜコアラはユーカリの木につかまって何もしないで過ごしていることが多いのか。
ユーカリはある毒素を含む木であって他の動物はユーカリは食べなかった。コアラは食べられるように進化したため生き残れた。ただ、もともと毒素を含む植物なので食べられるとはいえ、その毒を解毒するのに黙っている時間が必要なのだという事だ。もしコアラが他の葉を食べていてもっと活発に動く動物に進化していたら今ほど人気が出なかっただろう。そうなるとオーストラリアの観光産業には大打撃で外貨準備高が不足し俱知安がオーストラリア資本に席巻されることにならなかったかもしれない。「風が吹けば桶屋が儲かる」の一席。でもコアラの気持ちはよくわかる。僕も二日酔いの時はコアラのようにソファの上で何もしないで過ごす。
2、アライグマは食べ物を本当に洗うか。
アライグマは視力が弱い。それで水辺で餌を取る時手を水に突っ込んで探している動作が洗っているように見えることから命名された。司会者が動物園で洗っているのを見たことがあると異論を唱えた。動物園のアライグマ余りにもは暇なのでそういう行動をとることもあるという事だ。アライグマの気持ちもよくわかる。僕もあまりにも暇だとたまっていた食器やグラスを洗う習性がある。
3.モグラの土を掘るスピードは時速何キロか
想像以上に遅い。時速80センチという事だ。これはカタツムリより遅い。モグラも趣味で穴を掘っているわけではない。仕事だ。仕事で穴を掘るのは重労働だ。モグラだって疲れるのだ。僕もバイトで穴を掘ったことがあるがモグラの気持ちがよくわかる。確かに疲れる。
4.メガネザルの目は動くか
メガネザルの眼球は一個が脳みそくらいの大きさなので目は動かせない。それで周りを見るときには首ごと動かさざるを得ないので不審者のように落ち着きがないように見える。
いつもこのコーナーで紹介される本は面白い。僕も何冊か買わせてもらった。余談だが高橋源一郎はタイトルが決まらないと小説が書けない人で引き出しにはまだ書かれていないタイトルのアイデアがいっぱいはいっているという。「さよなら、ギャングたち」「ジョンレノンと火星人」「優雅で感傷的な日本野球」確かに変わったタイトルの小説が多いなあ・・・・・。