岸田総理は以前からこの国賓待遇でのアメリカ訪問を支持率浮揚策と考えていた。ところが裏金問題が発覚し流石にこの問題をほっといて外遊は出来ない。真相解明とは程遠い政治資金収支報告書に記載、不記載という問題に矮小化され金額の多寡で線引きされた。処分は自民党内の政治力学によって決められた。こんな時期にアメリカに行っている場合かという問題が先ずあるがこの訪問の代償はもっと重い。外遊にはお土産がつきものだ。安倍前総理は武器の爆買いと防衛費のGDP2%を約束してしまった。共同声明の大部分は安全保障に関することで占められていた。今後の安全保障の転換を示唆する内容になっていた。「グローバルパートナー」と位置づけ「あらゆる領域やレベルで協働する」とある。アメリカの仮想敵国は中国であるが水面下では財務長官が訪中し経済面での優位を保てるよう交渉している。だが軍事面では台湾有事を煽りグローバルパートナー犬として日本を噛ませ犬に仕立てようとしている。例えば韓国である。軍の最高責任者は韓国大統領である。現在も北朝鮮とは休戦状態にある。これが有事になった場合韓国軍はアメリカ軍の指揮下に入る条約になっている。アメリカが要求することはこの事で岸田総理はシャンパンを振舞われながら安々と受け入れてしまった。安倍総理時代、強行採決された集団的自衛権がここで牙を向いて我々に向かってくるのである。万一アメリカが中国と戦闘状態になった場合自衛隊はアメリカの指揮下で中国にトマホークを撃てと指示されるかも知れないのである。だが戦闘状態にならない方法は残されている。安全保障条約では戦闘時の基地使用は拒否できるのである。ただその胆力が現政府にあるかと言う事である。だから我々は最低でもそう言った政府を選択しなくてはならないのである