和歌山毒物カレー事件の記憶

冤罪を問う「マミー」というドキュメント映画を巡るインタビュー番組を見た。1998年7月25日にに起こった夏祭りで提供されたカレーライスに亜ヒ酸が混入されカレーを食べた67人が急性ヒ素中毒をおこし4人が死亡した事件である。被告人、林眞須美は死刑判決を受けている。事件当時、特に興味があったわけではないが頻繁にテレビで取り上げられるので事件の概要は何となく覚えている。ワイドショーで切り取られる林眞須美の映像はレポーターにホースで水をかけるいゃな女であった。他の保険金詐欺もある。正直言って保険金目当てで殺人未遂を冒す人間はカレーにも毒ぐらい入れるだろうな・・・位に思っていた。マスコミがそういう風に仕向ける。裁判が始まった。重要な疑問が3点ある。1.動機2物証3自白
1.林の息子が証言している。「親は金目当てに詐欺事件を起こすような人物であるが目的のない殺人を侵すような考えは持ち合わせていない」2ヒ素は害虫駆除に使われる殺虫剤にも含まれておりこの界隈では珍しいものではないし目撃者の発言もあやふやだ。3調書には一度も押捺していない。冤罪の可能性が有るので再審請求が出されている。袴田事件など冤罪をひき侵しかねないストーリー重視の硬直化した司法制度と自分の浅はかさも反省するがマスコミの印象操作にも注意が必要と改めて感じた。