裏金問題に加え閣僚の統一教会との癒着問題、能登半島地震に於ける対策の拙さも重なって岸田内閣はいつ沈んでもおかしくないタイタニック状態である。しかし本人は早々救命ボートで脱出しており国会の屁理屈答弁を聴いていると改革する意志は全く感じられず取りあえず振り出しに戻す抜き打ち解散を目論んでいるという見立てをする政治記者もいる。ここでいくつかの見立てを紹介しておきたい。三大人気候補はずっと石破茂、小泉進次郎、河野太郎であったが小泉進次郎はパットせず河野太郎は火のついたマイナー保健証を背負ってカチカチ山状態で流石に人気が落ちている。石破茂は党員には人気があるが無派閥なので議員の後押しがない。岸田総理に派閥解散で足元をすくわれたキングメーカーの麻生副総理は人気のない茂木幹事長では勝ちきれないと判断し女性総理待望論の尻馬に乗り上川陽子外務大臣を持ち上げだした。上川大臣は岸田派である。これは岸田総理に対する牽制球にもなっている。そしてあの失言である。「あのおばさん、なかなかやるね。綺麗ではないけど・・・」
海外のメディアでも炎上している。だがこの発言はうっかり口を滑らした類のものではない。炎上させても上川陽子の名前を売ることの方が大切と考えた麻生副総理の戦略である。上川陽子は安倍政権時の法務大臣在籍中オウム真理教死刑囚13人の執行を同時に行った人間である。職務は忠実にこなすアイヒマン的官僚である。麻生に揶揄されても「色々なご意見が有ろうかと受け止めております」と大人対応である。「あんただって口の曲がったひょっとこ顔じやないの」とは言わないのである。公職にある人が侮蔑的な発言をされた場合は反論すべきとの意見もあるがそうならないのが総理候補と持ち上げられても女性蔑視の思想が根底に有ることを証明している。安倍総理の後ろ盾が無くなってから存在感が薄かった高市早苗が勉強会を立ち上げ万博中止を岸田総理に進言するなど総裁選出馬を意識した行動をしている。不気味な存在が小池百合子東京都知事である。7月には都知事選が有る。3選に出馬するかどうかの発言を避けている。議員辞職した柿沢未途の補選が有る。ここで国政に復帰するのではという憶測もある。都政でどういう成果を出したかとんと思い出せない。コロナ禍に都庁を電飾でイルミネートしたことと神宮の森を伐採した事しか思い出せないが40%占める浮動層にはまだ圧倒的な人気が有る。解散した際自民単独政権は難しいので都民ファーストと連立し総理にすることを条件に出馬することは考えられる。ここでびっくりする意見を耳にした。経済評論家
森永卓郎の見立てである。9月に小渕優子内閣が誕生するというのである。1月31日自民党の財政健全化推進本部の会合が有った。これは財務省と自民党の意見交換の場である。建前はである。本当は財務省の考えを自民党議員に周知させる事も目的にしている。この会合のひな壇に小渕優子が座ったらしい。他に古川法務大臣、青木参議院議員もいた。この3人茂木派を脱藩した人間である。この行為も財務省主導で進められ次期総理は小渕優子で行くというお披露目の席であるというのが森永卓郎の見立てである。財務省は小渕優子を初当選の時期から徹底的に財務省の考えを教え込んでおり財務省クローン人間である。買収疑惑の際証拠隠滅の為パソコンをドリルで破壊したことなど馬鹿な国民は忘れているだろうとたかを括っている。麻生副総理も財務省べったりである。とすると上川陽子と小渕優子を二股かけていることになる。麻生副総理ならそれくらいのことはするだろうが・・・。どちらに転んでも暗い日本が待ち受けている。作られたジャンヌ・ダルクは御免こうむりたい。