北海道の赤字路線が廃線も視野に検討されていたところ鵡川と様似間の廃止が伝達された。復旧に年間13億の負担が自治体に求められる。自治体にはそんな余裕がないから廃線やむなしかという事になる。日高線に限らず赤字路線を切り捨てていけば鉄路は北海道には残らなくなる。ここで根本的な疑問が残る。鉄道は営利事業であっていいのかということだ。憲法二五条の「健康で文化的な最低限度生活を営む権利」に交通手段確保という事は入ってこないのか。国の義務に国民間の平等を守るということがあるはずだ。僕は札幌という大都市に住んでいるので交通の不便さはあまり感じることはないが遠隔地の不便さを補償する義務が国にあるのではないか。今北方領土が話題になっている。相当額の投資がロシアとの関係性の中で行われることになるはずだ。まだ北海道になる前の北方領土にだ。その前に北海道も国土だという事を思い出してほしい。旧国鉄が分割民営化された時にこういうシナリオは見えていたはずなのにそういう政権を選んでしまった。