9月25日の朝方、飲み足りない人xの相手をしていたらJアラートが鳴った。そのXは南側のカーテーンを閉めた。理由を聞くと爆風で怪我をしないようにという事であった。トイレが比較的安全だともいわれた。安全が確認できるまでトイレに行くと良い聞かされた。防災に関しての政府が期待する国民像が見えたような気がした。トイレでウンチはするが防災の蘊蓄を聞かされるのは嫌だ。断った。テレビは瞬時にミサイル問題に切り替わりルートは北海道を通り襟裳岬の2200km先に着水した模様」と報道された。これが領空でもない高度800km、(この高度はスペースシャトルや人工衛星の高度より高い)を通ベーリング海に着水した」と報道されると全然違った印象になる。国民の危機感を煽っているしか思われない。実際Jアラートの区域には首都圏は入っていない。国電と新幹線は止めたくないからだ。経済損失が大きい。何となく国民が日本を守る為なら・・・・と言う理由で国防費が過去最高額になるのも黙認する世の中にされていく。何度も書くが爆心地であればどんなところにいようが即死です。運よく爆心地から何10km離れていればトイレに避難するのも頭を抱えて机の下に隠れるのも有効かもしれない。結局避難訓練などほとんど意味がない。
その後も飲み続けた。
考えたら僕の携帯はJアラートが鳴らなかった。Xに聞くと「古いからじゃない」と言われた。
古い携帯を持っている人間は逃げ遅れてもいいのか。母親にも聞かれる。母親の形態はJアラートが鳴るのだ。
「どこに逃げたら、いい。何々小学校かね?」
母親は足が悪い。2丁先のスーパーを往復するのに1時間以上かかる。僕は言い含めてある。
「死んだ親父が守ってくれるから、この家には絶対当たらない。家から動かないでね」
「そうかね」