その1は3年ほど前になる。HPが長らく更新されないので僕の健康問題にまで話が大きくなったことがあった。その時はプロバイダー料が未納でHPごとなくなってしまい一から作り直しになってしまった。そういえば請求が来ていたかな程度の認識で電気が止められる時と同様で払えば10分後には復帰すると思っていた。「浅はかの夜は更け行く」とはこのことだ。
今回はこれほど深刻ではなかったが痛いことは痛い。僕はノートパソコンを持って自宅と店を往復している。しばれた日であった。道がつるつるで足が宙に浮いた。昔習った柔道の受け身で身をかわし立ち上がった。とりあえずどこも痛くない。「毛が無くてよかったね」とは言わせないよ。冬道を歩いて65年。転び方も有段者だ。店についてパソコンを立ち上げる。絵具をキャンバスに叩きつけたような抽象画が浮かび上がってくる。指南役に相談するとディスプレイが完全に破損していることであった。予約メールの確認、ライブスケジュールの更新など滞ると迷惑をかけることになる。最速で復帰させるにはハードディスクに残っているデータを諦めパソコンを買い替えるのが良いということであった。初期設定までお願いし新しいパソコンに慣れるまでの時間を考えれば大過は無かったといって良い。病院代がパソコン代になったと思うことにした。
そうこうしているうちに第二弾が来た。風邪をひいたみたいなのだ。「みたい」というのは風邪と判るものにはっきりかかったのは4,5年前のことだ。風邪の印象が薄いのだ。病院に行くほどの症状になったのは20年以上前のことになる。厚生労働省から模範老人として「桜を見る会」に招待されてもいいくらいだ。ただ、軽く咳が出て、軽く鼻水が出て、軽く寒気がする。熱はない。食欲、性欲、出世欲もある。ただ集中力に欠ける。パソコンに向かうのは必要最低限。
そして大晦日第三弾が来た。ストーブが壊れたのである。新年をストーブなしではさすがに気が滅入る。作業が立て込んでいて何時になるかわからないという。それでも今日中に来てもらった方が助かる。着込めるだけ着込んでカイロを入れ業者さんを待った。さすがに寒い。諦めて実家に逃げ込もうかとも思った。諺が浮かんだ。
「待てば、カイロの日和見主義」
意識を皇帝ペンギンに同化させ気合を入れた。寒くない、寒くない。
そうだブログを更新しよう。