小学生の頃書道の時間に「自由平等」と書かされたことを覚えている。子供心に何か大切なことなのだなあと思っていた。
今アメリカの民主主義が危ない。義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たいのは日本であるが、「自由」と「平等」を秤にかけないのがアメリカである。トランプの支持層は貧困層の白人たちである。彼らは平等を求めない。富裕層の私財を公共に託し再分配すると言う事は自由の侵害だと思っている。その事によって恩恵を受ける立場であっても平等を拒む。
トランプは平等の実現には何の興味もない。もっと自由な国にしたら「再び偉大なアメリカ」が戻ってくると考える人が数千万人いてトランプのか掛け声一つで国会議事堂を占拠してしまうのである。
アメリカは独立宣言で市民の革命権をはっきりと認めている。国会議事堂に乱入した人間は
「生命、自由、幸福追求の権利」の追求する権利を行使していると考えている。
彼らは「アメリカの正統性」の側にいると信じている。乱入者の中には極右勢力Qアノンのジェイク・アンジエリ、ネオナチのジェイソン・タンカースリーもいたと言う事だ。そんなこともあって共和党がようやく正気に返った。ジョージア州の上下院選挙で共和党現職議員二人が落選したことが大きかった。今回はトランプを裏切らないと次の選挙が危なくなったので掌を返した。トランプはこの場に及んで「ペンス副大統領は自分の為に仕事をしていない」と難詰している。憲法修正25条では、閣僚の過半数の同意が有れば、副大統領が大統領の執行不能を宣言できるとしている。ペンス副大統領は煽動したトランプの権力を停止する英断ができるか注目している。ぺロシ下院議長は統合参謀議長とトランプが核のボタンを押す暴挙に出た時の対応策を話し合っている。アメリカも二流国になりつつあるが「仮定の質問にはお答えできない」とする何処かの二流国よりは危機管理のシミュレーションはできている。かつてニクソンがウォーターゲート事件で疲弊したときも同じシミュレーションしたと聞く。S・キューブリックの映画「博士の異常の愛」が現実のものとして起こらない事を祈るばかりだ。こんなトランプとゴルフをしていたマブダチは今どうしているのでしょうか。言いなりでスティルス戦闘機を買ったり米軍のお手伝いをする法律を通したりした人です。ホテルの明細書は企業秘密なので出せないと言った人です。トランプに貢いだ金額を今の対策に使えていればとつくづく思うのである
付記
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