選挙と報道

半世紀前巨人が全盛期だった頃、他チームのフアンから半分やっかみの恨み節が漏れていた。
「巨人は10人で試合をしている」と言うのだ。10人目は審判だ。王がバッターボックスに入っている。ストライクともボールとも判断付かないきわどい球が来る。王は見逃す。審判は一瞬迷った挙句「ボール」とコールする。あの選球眼の良い王が見逃すのだからボールのはずである。と言う落ちである。
前回のNHK日曜討論で令和新選の山本太郎氏が消費税減税は可能であるという説明をしていた。法人税減税額と消費税が殆ど同額であるというクリップボードを提示した時カメラが切り替わりそれを写さないカットに変わった。山本太郎氏はそれに気づき体の向きを変え側面のカメラにボードを提示し「ちゃんと映してください」と要望した。その数字は自民党が隠しておきたい数字だったからだ。自民党は審判NHKもチームに入れ10人で野球をしている。
島根選挙区の話である。この選挙区は元官房長官長老自民党・細田博之氏VS立憲・亀井亜紀子(あきこ)氏の一騎打ちだったはずだった。ここに主婦で無所属の新人亀井彰子(あきこ)氏が突然立候補した。新人亀井彰子氏は300万円の供託金を支払い、選挙後半戦になっても第一声がない。立憲亀井あきこ氏は記名方法を「あきこ」から「亜紀子」に変えざるをえなかった。同姓同名の場合「亀井あきこ」表記分は比例配分されるからだ。明かに選挙妨害である。
これはロシアで行われた選挙妨害と同じで民主主義国家から後退している証拠でもある。ロシアサンクトブルク市議会選では同じ名前の人間が3人立候補し顔まで似ているおまけがついている。
Dappiと言うアカウントは個人を装っている。しかし自民党の金が流れている法人組織であり今回の選挙前にも河合夫妻の贈収賄事件の世論操作にも関与していたことが分かってきた。国会の代表質問でも取り上げられていた。ところがDappiなる言葉は大手新聞、テレビには全く取り上げられることがない。政権与党が「汚い世論操作」をしていた事実が次々と明るみに出ている時、「選挙に悪影響が出るといけないから報道を控える」という態度は、本末転倒である。多分年配の方はDappiなどと言う用語は知らないで選挙に行くはずである。選挙後のバラエティ番組化した選挙速報はいいから現在の問題点をちゃんと国民に知らしめる報道をしてほしい。
「タカ&トシ」もギャグを変えなくてはならない。「欧米か」ではなく「ロシアか」の方が相応しい。
公約が与野党の「ばらまき合戦」という報道もあるが意味合いが違う。例えば公明党の「18歳以下の子供のいる家庭に10万円支給」という公約がある。公約の中身の是非はさておく。なぜ今なのかである。野党の公約なら話は分かる。公明党は連立与党の一翼を担っている。何時でも施策はできたはずである。それは票を金で買う行為に等しい。
キャバクラに行くとする。60分飲み放題である。55分くらいたつと手を取って太ももに乗せてくれる。そして耳元でささやくのである。「ねえ、延長してくれない」むせるような香水の香りに幻惑されながら思うのである。「なぜ今なのだ、入店した時、太ももくらい触らせてくれてもいいのではないか」と・・・・
そろそろ大人に「 Dappi脱皮」しなくてはならない。