ジャニーズ問題、松本人志問題、自民党裏金問題におなじ通奏低音を感じる。テレビ業界の至上命令は視聴率を上げることである。そのためなら多少のスキャンダルは大目に見てきた。あるいは見ないふりをしてきた。そのことが人気グループを抱えるジャニーズ事務所、松本人志に特権的地位を与えてきた。自民党も同じ構図である。何十年も前から脱法行為だと知りながら調査報道を行わなかった政治記者を抱える大手マスコミは同罪である。悪行が黙認免責された滓が堆積し社会の倫理観を狂わしてきている。倫理より数字、とりもなおさず金銭的利益を最優先させる構図が暴かれだしている。膿を出し切るまで日本はもつのであろうか。我々国民の意識が試されていると痛感する。