政権交代という幻想

投票日まで10日を残す時点でなんとも予想しがたい情勢となってきている。国民の70%が裏金問題に怒りを覚えている。だがその事が選挙情勢に反映されていない。自民党は議席を減らすのは明らかである。公明党も多少落ち込むであろう。自民単独過半数は難しかもしれないが自公連立過半数は維持できるのではないか・・・という予測が主流である。もし自公で過半数維持できなければ大臣ポストを餌に国民民主党に秋波を送れば多少枠組みが変わるが政権は維持できそうである。こういう情報が国民に行き渡ると投票先をまだ決めていない50%の国民がどうせ選挙に行っても変わらないんだと言って棄権してしまう。棚から牡丹餅が落ちてきているのにみすみす足元に落として鼠に持っていかれるようなものである。何でこんなことになったのであろうか。戦犯は立民野田佳彦代表である。選挙前には「政権交代前夜」などと咆哮していたが野党共闘の枠組みを整えることを何もしていない。そればかりか安保法制に反対する共産党を逆なでする発言をして怒らせてしまった。共産党は候補者擁立を控えていた地域にも擁立し野党乱立の構図になってしまった。政権交代は多分起こらないであろうが立民の議席は相当増えるはずである。それでなくともデカい顔の野田代表が議席増を理由にまだデカい顔をするかと思うと腹が立つ