日本学術会議より3名の推薦があった。店主は法にのっとり任命するだけである。拒否権はない。
社会人の部 江良直軌
今気が付いたのだが学生の部受賞者梅津と同じ読み方の名前である。ついでに言うなら僕も「直」で「限りなく『なおき』に近いブルーで」ある。これで来年は直木賞を狙ってみようと思う。江良は勿論学生の頃から知っているのだが割と後期の頃からだったと記憶している。
北大のビックバンドのコンサートマスターも兼務していた時期があり多忙だったためだ。兎に角よく聴きに来てくれる。最近終わった三嶋の8daysも7日間来てくれた。社会人のビックバンドに参加しながら北大jazz研の顧問も務めている。学生のライブにもほぼ100%聴きに来てくれる。一度冗談で聞いたことが有る。「仕事手を抜いてない?」早め早めに仕事進めて時間作るようにしているとの事だった。模範解答である。だが実際そうしているのだろうと思うのである。あまり一般的ではないバリトンサックス一本で活動している。僕はビックバンド以外でBSを聴いたのは松風紘一さん以外では江良だけである。楽器もうまいし人柄も誠実である。社会人になるとなかなか音楽出来る環境にいられなくなる人が多い。プロとやる機会を江良に託し社会人オールスターズなる企画を続けている。前回の壼阪健登の時も全国から北大jazz研OBを集めてくれた。勿論演奏も楽しみなのだが元部員の社会人になった立派な姿を見るのも楽しみの一つなのである。そう云う企画の仲介の労を取ってくれる得難い存在である。クリスマスにも社会人二人でボーカルのLUNAのバックを務めてもらう。社会人と言っても下手なプロより上手い。何の心配もしていない。江良は音楽を友とする社会人としては理想的な生き方をしている。おまけにである。素敵な彼女がいる。僕は彼女に意地悪く質問したことが有る。
「江良、プロになると言ったらどうする」
「私が生活ささえます」
言われてみたいわ・・こんなセリフ。こんなところにも格差社会の構図が影を落としている