2021年度lazy bird各部門最優秀賞発表vol3

日本学術会議より3名の推薦があった。店主は法にのっとり任命するだけである。拒否権はない。
プロの部 三嶋大輝
三嶋のベースが最高と思って来てもらっているわけではない。Lazy のベース層は厚い。米木、若井俊也、楠井五月と住友不動産の様に最高の物件を揃えている。世の中ご縁と思っている。最初の出会いが飛行機が普通に飛んでライブが定時に始まり、三嶋がスピーカーカバーをバラバラにしなければもっと希薄な関係であったかもしれない。三嶋の人なつっこい顔でベースを弾いているのを見ると幸せになるのである。7月自分のトリオで来てもらった。餅屋は餅屋。若手の事は若手に聞けである。当時札幌はまん防の時短営業中。初めて連れてきたピアノの加藤、ドラムの柳沼を限られた時間でどう紹介するか悩んだことと思う。おまけに店主からは「つまらなかったら一生付き合わないからな」と軽く脅されてもいた。その過酷な状況下で夏の陣を乗り切った。まだまだ伸びしろの有る素晴らしいトリオであったと思う。コロナ禍が収まらない中のライブであったので中々客足は伸びない。おまけに札幌では無名のトリオである。三嶋が全国の自分のファンに声をかけてくれてライブCDRを販売してくれた。本当に助かった。そのご褒美と言ったライブを12月にやってもらった。メインデッシュは池田篤のバックを同じトリオでやってもらう企画である。ピアノの加藤は池田の生徒でもあった。前後に学生、地元のミュージシャンとのセッションもついて気が付いたら休みなしの8日間になってしまった。これも若井俊也の記録を破り最長不倒距離である。この間北大jazz研の定期演奏会もありそこにも顔を出してくれた。学生たちも大喜びであった。そういう行為で学生たちとの距離も縮めてくれる。流石に三嶋も後半バテていたようであった。僕も宝くじではないが前後賞が付いて10日間朝までの打ち上げが続いた。辞めていたシャブを頼りに何とか乗り切ったが今も体の奥に澱のようにたまった疲れを感ずる。
三嶋は鈴木央紹からも声が掛かったという。ここでの縁が東京でも広がるのは店主として嬉しい限りである。今後の期待値も含め今年のMVPは三嶋大輝に決定した。