入管法強行採決

6月9日入管法が採決される日である。流石にこういう日ぐらいはNHKで国会中継が有るだろうと思っていたが番組表には載っていない。採決される時間帯に放送されていたのはネス湖にネッシーは本当にいるかで有ったらしい。独立系メディアが審議模様と国会前のデモを2元中継している。難民申請をしている方が昨日から精神が不安定になっているとの報道もあった。この国の国民であることが恥ずかしくなった。日本は難民条約を締結している国である。日本を頼ってきた人間を人間らしく扱うだけの事ではないか。悪人が含まれている確率は有るだろう。それは難民に限らず国民の中にも一定数含まれる。その際は法にのっとり裁けば良いだけである。自分はだいぶガタが来ているがまだ大丈夫である。だが近い将来誰かの手を借りなくてはならない弱者予備軍である。難民など周りにはいないから他人事と思われるかもしれない。難民と言う弱者に優しくない政府はいずれ弱者になった国民にも優しくなくなるはずである。もう半分そうなっているが・・・・。北海道選出の鈴木宗男が「国益亡くして人権なし」と豪語していた。ルソーから勉強し直してもらいたい。可決はされたが施工されるまでまだ1年ある。ジャーナリスト安田菜津紀さんが問題点を整理してくれたものが有る。今一度一緒に考えて頂きたい。
1 難民審査参与人の不可解な偏りと杜撰な審査の実態
2 不可解な発言訂正、立法事実となっている参与員の発言を大臣が否定
3 「証拠はないが信じろ」状態の審議
4 大阪入管での飲酒診療の指摘と実態とかけ離れた資料
5 飲酒診療を公表しなかった大臣の責任
6 ウシュマさんの事件がまだ解明されず、入管の説明も食い違い
7 新たな暴行動画の公開
8 子供の在留資格が取引材料に使われている。

小松左京原作の「日本沈没」という映画が有る。その最後の場面を想い出した。難民となる日本人を世界各国に受け入れてもらう交渉を政府がする。将来南海トラフ巨大地震や原発事故などが起こらないとも限らない。その時日本政府はどの面さげてお願いするのであろう。