点字からはじまるメッセージ 吉田重子著

著者の重子さんは月一回のlazyのセッションにはほとんど出席する。時々ライブにも来てくれる。ホストの本山にピアノを習っている方だ。著作のタイトルから推察できる通り視覚障碍者である。最初に来た日にはスティビー・ワンダーみたいな凄い人が来たらどうしようと思っていたが一緒に楽しんでくれるレベルで安心した。その事を重子さんに言うとちょっと悔しそうではあったが笑ってくれた。来ているお客さんはみな親切な方なので店内の誘導や、帰りも地下鉄駅まで送ってくれたりする。僕も時々迎えに行ったり送ったりする。すると今まであまり気にならなかった点字ブロックや地下鉄の転落防止柵の事が気になるのである。重子さんは僕のブログを読んでくれておりコメントをくれることもある。まずどうやって読んでどうやってコメントを書くのだろう。そして見送った後はどうやって帰宅するのだろう。食事は・・・買い物は・・・旅行は・・点字の楽譜はあるのだろうか・・・とかいろいろな疑問が湧いてくる。だがどこまで聞いていいのやら根掘り葉掘り聞くのも失礼かと思案していると良い本を紹介してくれた。それがこの本である。視覚障害に限らず一枚皮をめくると世の中色々な問題が山積している。勿論音楽界にもある。だがこの本では政治的側面にはふれていない。健常者の理屈で回っている現実を違った視点から見ることは非常に有意義である。そこには想像力が働く。想像力はどの分野にも役立つ。
重子さんは社会意識の高い方である。それはブログ「右往左往日記」を読むとわかる。一度覗いてみていただきたい。
最近は呆れる政治社会問題が多すぎる。重子さんと緩く話し合う場を持てないかと相談している。上記の本読みたい方はレンタルします。
付記
8月末からの一大イベントに暗雲が垂れ込めている。トピック欄をご覧の上ご支援を賜りたい