震災復興と外遊

世はゴールデンウィーク。岸田総理を初め閣僚、政務官まで外遊に出かけている。事実上国会は休会となる。岸田総理の訪問先はフランス、南米諸国である。人気訪問先はフランスということらしいが公務であれば国に好き嫌いは言ってられないはず。先のエッフエル姉さんと同じ発想である。この時期世界中にテレビ塔さんやらリオのサンバカ爺さんやらが公費で観光地を闊歩している。その費用12億。
能登震災から4カ月。NHKの昼のニュースで数分間例えば金沢市などの被害の少ない地域を放映し順調に復興しているなどと報道する。だが奥能登はまだ瓦礫の山のままである。水道の復旧率は95%などと発表しているがこれは家の蛇口から水が出ることを意味しない。水道本管の工事が終わっただけでそこからは各自自費でやってね・・・という意味である。その資金がない、あっても業者は年内手が回らない状況である。国会中継で官僚の答弁を聞いた。水が不足している・・・政府の支援策はとの問いに・・・供給は順調に回復しているとの報告を受けている。飲料水はコンビニでも手に入る・・と答えた。怒りで手が震えた。こんな国になっちまったんだとため息も出る。能登の被災地の割合は日本国土の0.45%、南海トラフ地震の場合7%、首都直下型地震の場合は30%と想定される。こんな政府では復興のシナリオなど描けるはずはない。明日はわが身である。