パトリオット

トランプ大統領が環境基準を決めたパリ協定からの脱退を決めた。一部の鉄鋼関係、自動車関連の労働者から拍手をもって迎い入れられている。支持率も40%を下らない。地球の寿命があと何億年あるかはわからないがトランプ大統領はその寿命を確実に数十年縮めることになるだろう。何十年もたばこを吸い続けた人間がいまさら辞めても寿命には大した影響は出ないだろうと考えるのに似ているかもしれない。「アメリカを守る」・・・・一見美しく響く言葉である。それは愛する者を命懸けで守ると言って悪(これが絶対悪かどうかはわからない)と闘うケビン・コスナーやメル・ギブソン主演のハリウッド映画を彷彿させる。アメリカではこの種の思想がある支持率をもって受け入れられる。簡単な事実を忘れている。アメリカも地球の一部である。
日本はどうか。
「区民を守る」と言ってホームレスの避難を断った区職員。正確には「区民ではない」と言って断ったのだが守ったのは区民ではなく「自分の立場」である。これはトップの安倍総理が日本すら守っていないことの反映である。大は国家レベル、いろいろな所属する組織レベルに分断され、小は個人のレベルまで分断されていく過程が目に浮かぶ。
仏・マクロン大統領の演説が世界から注目を浴びた。
「古い悪魔が再び現れつつあり…ナショナリズムは裏切りです。それは自分さえよければ他者などどうでもよいという考え…倫理観を抹殺する」

トランプ大統領などに対して向けられたものだろうが、一番、安倍首相に当てはまってると思う。