ヘンな論文

世の中には変なことを真面目に研究している人がいるものだ。その論文を紹介している本があった。
「ヘンな論文」サンキュータツオ著
大体著者の名前もふざけている。経歴からして異色だ。「米粒写経」と言う漫才師でありながら大学で非常勤講師を勤める学者芸人だ。
研究者の根底には「知りたい」と言う欲求がある。それがIPS細胞になるか「おっぱい」になるかの違いであって学問的情熱には差がない。
ここに収められている論文のタイトルをいくつか紹介したい。
「おっぱいの揺れ」とブラのずれ
正式名「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とずれの特性」
このタイトルだけで脱帽するのである。「乳房振動」僕も紹介者同様この表現に研究者の学問的意欲感じた。断じて「おっぱいの揺れ」であってはならないのである。古今東西老若の違いなく「おっぱい」に抱いているおバカ男子の夢と希望、雑念と決別する不退転の意思を表明している。ここでもう一点注目してほしい。この論文は「走行中のブラジャー着用時」の研究である。
条件を整理する。
1「走行中のブラジャー着用時」
2「走行中のブラジャー非着用時」
3「歩行中のブラジャー着用時」
4「走行中のブラジャー非着用時」
の中で1の「走行中のブラジャー着用時」にブラがずれることに悩む女性が多いという事である。まずブラがずれるという感覚が分からないのである。そして僕などような俗人には2「走行中のブラジャー非着用時」の方が気になってしょうがないのだ。到底僕にはこの研究をやり遂げる自信はない。
他にも「浮気おとこ」の頭の中
正式名「婚外恋愛継続時における男性の恋愛関係安定化意味付け作業」など興味を引く論文満載だ。著者の文章も面白い