二日酔いの治し方

二日酔いの治し方
今週の二日酔いは二日間であった。震度は3程度の揺れで、この程度の揺れの対処方法は心得ている。頭痛はしないので温めの風呂に入り毛穴からアルコール分を飛ばす。口もよく濯ぐ。舌にまとわりついている二日酔いの元の様なざらざらした物質となんであんなに飲みすぎたのだろうという自責の念を綺麗に除去する。体を温めると余震の様な軽い酔い戻しがあるがここで狼狽えてはいけない。多少空腹感もあるがここで腹に何かを入れると一気に酔いが戻ってくることがあるので少し我慢をする。水をたくさん飲みもう一度せんべい布団に身を横たえる。志ん生の落語など聞きながら心をたおやかにする。すると徐々にワイキキビーチの引き潮のように酔いが引いていくのがわかる瞬間がある。二日酔いのプロになるとこのポイントが分かるのだ。刑期を終えて娑婆に出た感覚に似ている。ここで注意しなければならないのはまた馬鹿な飲み方をしたなどと自分を責めないことである。僕は一人では酒を口にしないし、やけ酒を飲むこともないので二日酔いになるという事は楽しかったという事なのである。だから二日酔いになるまで飲ませてくれてありがとう僕の体と思うと治りも早いのである。栄養ドリンク、覚せい剤系のドリンクも一切飲まない。大体薬はここ20年以上パブロン以外飲んだことがない。自然治癒が一番である。朝の来ない夜がないように治らない二日酔いはないのである。