付録のブログ

ライブの予約をもらうとき「ついで、にブログも読んでいます。面白いです」とのコメントをもらうことが時々ある。付録だろうがおまけだろうが面白いと言っていただければ初期目的は達成だ。こちらはこんな話題も対応できますよと言った名刺代わりにもなる。時々本も紹介しているが「買って読んでみました。面白かったです」と言われると若いもの同士の縁談を取りまとめた仲人爺のように喜ぶのである。最近では「一発屋芸人列伝」と「ウイスコンシン渾身日記」が評判が良い。僕のブログとタイトル「辛酸震災詳細日記」は「ウィスコンシン渾身日記」のパクリ、高尚に表現すると本歌取りになっている。「あの、ショートストーリの続きは」と聞かれる。一時期「jazz研学園物」を連載していたことがある。当時学生とも親密で部活を通してjazzの理解を深めてほしいな…と言う思いで書いていた。登場人物も実在の人物の名前やらキャラクターなりを参考にさせてもらっているので本人は自分と分かるらしい。
「このFは僕ですよね」
「そうだよ、次回彼女に振られるよ」
「何とかなんないですか」
「今度のライブ来られる」
「頑張ってきます。」
「じゃ、彼女とキスさせてやろう」
「いいんすか」
とストーリはオーダーメイドでどんどん変わっていく。ホームページが飛んでしまったとき原稿がいくつか無くなり立ち消えになってしまった。ブログに論文的な物を書こうとすると論理の整合性やら事実確認やら、やらなければならないことがあるので短いものでも大変だ。その点エッセイ、コラム、フィクションは気が楽だ。勿論誰かに頼まれて書いているわけではないので書きたいとき書けばいい。ただ書いていると分かるのだが筆が止まる時(パソコンで書いていても、こう言うのかな・・・)はそのことに考えを巡らしていないときだ。考えていないことは絶対に書けない。皆書くことが苦手な人は文才みたいなことを言うがそうではない。文章を書くことは表現するほかの分野、とりあえず音楽と比べるとプロと素人の差は圧倒的に小さい。僕の文章と志賀直哉の文章をある部分切り取ればほとんど差はない。
実は音楽はそれ以上考えていないことは音に出ない。

今日の駄洒落
「デビット100コラム」「ローバート本」
これは橋本治のエッセイのタイトルだ。僕はまだ読んではいない。ある対談でこの二冊が紹介されていてふざけたタイトルだな…と思っていたが気が付くのにしばらくかかった。