大阪万博を探る

大阪万博の開催が危ぶまれている。パビリオンの建設が殆ど進んでいないだけでなく海外パビリオンの建設申請すら出ていない。元通産官僚石毛事務総長は年内に着工すれば間に合うと高を括っている。何の根拠もない。そして経費もどんどん高騰している。この構図前にも聞いたことが有る。東京オリンピックである。建設予定地の夢洲は軟弱地盤で舗装されていない所は歩くだけで沈んでいくような地質である。沖縄の辺野古を思い出してほしい。島全体を支えるために高額な杭を何本も打ち込む。総額790億円の税金が投入される。大阪府民ではないから関係ないと思わないほうが良い。建設費は国、府市、財界が3分の1ずつ負担する。少なくとも我々が3分の1は負担する。予算は既に1250億から1850億に上振れし3000億にはなるだろうとの予測も出ている。吉村知事は国に支援を申し出ている。折からの物価高・・いも美以外にも建築資材にも影響が出ている。そしてこの猛暑下で働く建設業労働者も不足し大型免許を持つバス運転手の引き抜き合戦が横行し秋の観光産業にも影響を与えている。
これから予測される突貫工事を遂行するために無謀な作戦が提案された。2024年から残業規制法案が適用されることになっているが万博には時間外労働の上限規制を適用しない様日本国際博覧会協会が政府に要請した。ここの理事は労働者の味方であるはずの連合の芳野友子である。
従事者に死人が出るはずである。
組織委員会にはダウンタウンやコブクロの様なお飾りひな壇芸人もいるがシニアアドバイザー、或いはアンバサダーという肩書でウサビ・サコ氏、ロバート・キャンベル氏、福岡伸一氏等の高い見識を持つ方もいる。延期あるいは中止の声をあげるべきではないのか