素人の経済談義 vol1 日銀ゼロ金利政策の終焉

一応経済学科の卒業で会社員時代最後の肩書は経理財務本部課長であった。1兆2000億の負債を抱える全組織のどこを残しどこを潰すかというシナリオを書きそれを銀行に説明し延命できるよう借金を負けてもらうお願いをする部署であった。はっきり言って自分の能力では無理と感じ命あるうちに退職した。所属した短期間に2名が亡くなっている。組織が滅びるときはその規模の大小関わらず似た現象が生ずると感ずる。先ず正確な情報が出てこない。そして批判的立場にあるべき部署が上層部に忖度した判断をし泥沼化させる。
日銀がゼロ金利政策をやめると宣言した。ところが円安が止まらない。これは異常なことである。普通金利をあげれば資金が戻ってきて円高基調になるはずである。この状況が世間ではスルーされている。政府もマスコミも重要な事実をかくしているからだ。株価は4万円台の高値を維持している。マスコミはこちらの景気良い話を前面に出し都合の悪い話はひっこめる事としている。今までの日銀の政策で投機筋から完全に足元見られているからだ。「金利上げるぞ、‥金利上げるぞ」との口先介入ポーズだけで時期を逸したためにもう手の内はないでしょうと舐められている。金利は上げたけれど金融緩和は出来ないでしょうと言う事である。
連合は5%の賃上げを要求し大手企業は満額回答をしている。経団連企業は過去最高益を叩き出し、大学生の就職率も良い。これを期に日銀はゼロ金利政策から脱却したとの報道である。ジョニー・ミッチェルは”青春には光と影が有る”と歌った。勿論経済にもある。マスコミはそれを説明する責任がある。札幌の中心街は海外客でにぎわいライブハウスもその恩恵を受けているらしい。倶知安、ルスツのリゾート地では垂れ流しておけば良いバックグラウンド音楽の需要でミュージシャンもそこそこ忙しい。だがこれは景気が上向いてきた兆候なのか。アベノミクスの目標はデフレ脱却であった。スーパーに行けばわかる事であるが生活必需品は軒並み高騰している。店で使っているオレンジジュースは以前98円、今は245円である。豊臣秀吉並みに出世している。胡瓜はとうとう1本100円を超えていて思わず腰が抜けた。キュー間板ヘルニアである。岸田総理も植田日銀総裁も本物のデフレから脱却していないと発言していた。物価が上がれば良いも悪いも本物も偽物もないインフレである。