能登半島地震の経過

1週間経過しようとしているが被害の全貌が良く分からない。災害救助のNPO法人に随行した独立系メディアの動画で半島奥地の被災状態を見た。家屋が全壊している通りや津波が来た痕跡の土砂が転がる国道、隆起した道路。寸断された交通網。目的地に行くまで普段の数倍の時間が掛かる。圧倒的に不足している食料と簡易トイレ。避難所にはうずたかく積まれた汚物が異臭を放っている。劣悪な環境の避難所。3.11以来何も学んでいない。年々減らされる災害対策費。政府の対策が遅すぎる。生存のリミットと言われる72時間に効率的な自衛隊の派遣さえされていない。この猫の手も借りたい時に空挺部隊の訓練がされていた。そのまま能登半島に降ろす知恵はないのか。今後復興に重機、建築資材の不足が問題になるだろう。万博をやっている場合ではない。この問に吉村知事は二者択一の問題ではないと返答している。炊き出しをしているのが名古屋から駆けつけたトルコ人で暖かい食料を求める住民が列をなしていた。いの一番に駆けつけた令和の山本太郎がネット上で叩かれている。珠洲市はとりわけ甚大な被害が有った地域であるが志賀原発以前にここが原発予定地であった。住民の運動で頓挫したがもしここで原発が稼働していたらと考えると空恐ろしい。住民の運動に感謝するとおともに幸運はいつまでも続かない。原発について再考する最後の機会と考える。政府の対応の遅さにラサール石井がコメントしていた。「緊急事態条項が無くても迅速に対応できたなら憲法改正の必要がなくらるからではないのか」と。