年頭記者会見の印象

タイトルを打ち込んだときジエスロ・タルの曲「日曜日の印象」の事を唐突に思い出した。いい曲である。
それに比べ岸田総理の年頭の記者会見は最悪である。閣僚たちも含めて例の災害時に着るジャンパーを着ている。能登半島地震を政権支持率の浮揚策にしようとの魂胆が丸見えである。自民党派閥による政治資金裏金問題を受け総裁直属の政治刷新本部を置くという。メンバーがオールスタークラスである。顧問に麻生副総理と菅前総理、事務総長に木原元官房副長官。木原元官房副長官は忘れないように言っておくが自分の奥さんの元彼の不審死事件に関し政治権力を使い捜査を中止させたことが有る。このメンバーでいったい何をするというのか・・・。泥棒が集まって防犯会議をやるようなものである。会見で誰も日航機衝突と原発に関し質問をしない。と言うよりそういう質問をしない記者が指名されるのである。以前記者会見に参加したことが有る元大手新聞社記者がコメントしていたが座らされる席でその日指名されるかどうかが分かるという。予め質問内容を提出させられるからだ。完全な出来レースで書き譜でされるヤマハのジャズ教室の発表会のようなものである。会見終了間際に「総理、原発の事について説明してください。聞く力はどこに行ったのですか」と食い下がる記者がいた。総理は完全に無視をして会場を後にした。ここで語られなかったことに重要な問題が隠されていると感ずる。地震初生直後原発がどうなったかが懸念事項であった。どうやら無事であったとの情報を見つけ胸をなでおろしたとブログに書いた。ところがそうではないことが分かってきた。志賀原発の外部電源が一部使えなかったことが判明した。福島原発の大惨事につながった原因である。津波の害もなかったとしたが実は3メートルの津波が押し寄せ原発近くの防潮堤を傾けていた事も判明した。政府はこの事を隠蔽しようとしている。今後の原発運営に関し支障をきたすからだ。岸田総理には覇気が全く感じられない。政治的に何かをしたいとの意思がない。考えているのは延命だけである。2月までもてば宏池会2番目の長さの政権維持総理となる。3月には国賓待遇でアメリカに行ける。それまでは岩にしがみつてでも政権を維持したい。そんなことが如実に分かる会見であった。