街角情報室 その2

1)
高崎山動物園で猿が餌場に降りてこないという事だ。里山で食べ物が豊富でそれはそれでいいことだと思っていたらそうでもないらしい。観光客が猿を見られないので失望するらしいのだ。ここでは去る者は追わずというのはあてはまらないまらない。それで人間が猿の着ぐるみを着て観光客を喜ばしている。NHKのニュースで知った。ワイドナショーか・・・・責任者出てこい!
「猿の惑星」で檻に入っているのが人間と言う場面を思い出した。
常連客のDさんから聞いた話だ。円山動物園で測量関係の仕事をしていたら、猿の飼育員の人が「良かったら食べていただけないでしょうか」と言って熟れたバナナをくれたという。猿は青いバナナの方が好きだという事だ

2)
ゆるキャラ日本一が決まった。埼玉県志木市文化スポーツ公社の「カパル」という河童をモチーフにしたキャラクターが栄冠を勝ち取った。はっきりいってかわいくもなんともない。何が優勝しようが全く興味ないがその選挙過程は今の日本を象徴していて興味深い。暫定一位だった「こにゅうどうくん」なるキャラがいる。四日市市のキャラだがネット投票で二万件のIDを獲得し市の職員に配布し組織票を投じたという。将来国政選挙でネット投票が行われるときのIDセキュリテイの問題が幼稚な形で露呈している。それに今のサイバーセキュリティ担当大臣は国会答弁で堂々と「パソコンは触ったことがない」と豪語する方である。
また、なぜ国政選挙では組織票は許され、ゆるキャラ選挙では許されないのか・・・・・・
付け加えるとあのAKBの総選挙である。CDを買えば選挙投票用紙が付いてくる。ゆうなれば票を金で買う事である。総務省はなぜ規制しないのであろうか。あの選挙を経験した子供達は選挙は金で動く、そしてそれが「力」と勘違いしてしまう。そういう国民が増えることを支配層は期待しているとしか思えない。AKBは千社以上の利権が絡む一大コングリマットに成長している。J ポップ界のゼネコンである。ゼネコンは組織票の総本山でもある。
昔スイングジャーナルというjazzの月刊誌があって年に一度の楽器別人気投票をやっていた。影響力はAKBと比べるとアメリカとカンボジアの国力ぐらい違うが投票方法は一緒である。雑誌についている投票はがきで参加する。ベースとかトロンボーンだと100票以上あるとベストテンに入る。だから100冊買って自分の名前を書けば僕でもギター部門10位になり渡辺加津美と同じ欄に名前が載るはずである。印刷所の手違いがあれば僕が一位の欄に乗ることだってなくはない。まあその程度の規模である。それを利用していたミュージシャンがいた。ベーシストのNである。本人から聞いたので悪びれている様子はなかった。フアンクラブを組織し必ず自分の名前を書いて投票するよう会員規約に取り決めがあるとのことだった。当時7.8位には名を連ねていたはずである。勿論そのミュージシャンは日本を代表する演奏家にはなっていない。