jazz紳士交遊録vol11

Luna
この不運の歌姫のとの付き合いは11年目になる。初めてlazyに来た時の事ははっきり覚えている。お客さんはライブレポートを書いてくれている牛さがん一人であった。最後の曲が終わった時二人でスタンディングオベーションをした。社交辞令ではない。胸を打つものがあったのだ。それからLunaはめげずに毎年秋には北海道ツアーを敢行している。距離が急速に縮まったのは大石学トリオとのアルバムの恩恵だ。元々ゴーン氏の隠し資産くらいの実力があるLunaが最高の共演者を得て作ったアルバムだ。悪かろうはずがない。そうして少しずつフアンを増やしていった。そして転機が訪れる。竹村一哲がLoud 3というロックバンドをやっている。Woodstock世代の僕はここにボーカルを入れて聴きたいと思った。一哲に相談した。
「ボーカル入れてやらない」
「誰かいますかね」
「ルナどう?」
「ルナさん、やってくれないですよ」
「俺頼んでみるよ」
と言う事で三顧の礼をもってルナにお願いをした。いつになく丁寧な文面だったという。ルナは快諾してくれ「糞くらえjazz in lazy」は春の風物詩になっている。
そんなルナは何故かついていない事が多い。
飛行機が飛ばず。列車を乗り継いで来たこともあった。
例の北海道中部大地震に見舞われ停電でも蝋燭立てやる覚悟できたこともあった。
帰り成田まで着いたはいいが台風で都内の交通網が寸断されていて半日がかりで歩いて帰ったこともあった。
そして今年・・・サウンドの要秋田祐二が病気で参加できない。それでもルナは最初のロックのコンセプトでやってくれるという。去年はWoodstock50週記念だったがイベントは中止になった。
それをlazyでLunaと一緒に実現してやるぜBaby!
3月25日、26日待ってるぜBaby!