北大が危ない

予算が5年間で5億削られると新聞で読んだ。これは新規教員を雇わず自然減に任すと同時に非常勤講師の首切りが行われ成果を上げる分野に予算を重点配分するという事を意味する。防衛省の研究予算も獲得した。企業との共同研究の記事もよく目にする。北大は全国でも一二を争うキャンバス面積を有する。それを有効利用しようという話が持ち上がり果てはファイターズドームを敷地内に建設する案まで浮上している。バカも休み休みにしてほしい。あの広々としたキャンパスが学生の志に影響しないはずがない。大体教育に効率を持ち込むのは筋違いだ。例えば一単位とるのに半分講義に出るのと全く出ないでとるのとでは後者の方が効率的だという話になり目先の実利に鼻が利く学生を再生生産するに過ぎなくなる。僕はjazz研の学生を通して10年ほど定点観察をしているが極端な効率主義に流れていないので救われる。この問題は北大に限ったことではないと思うが取り敢えず身近な学校なので気になる。これは政府のグローバル主義という名の金持ちがより金持ちになるしくみを学生のうちから植え付けるのに寄与している。ある程度経済成長して人口が減少する国はGDPは伸び悩むのが当たり前で経済成長率という幻想に重みを置くのはやめてもらいたい。昔売れていた女優が何度も整形をして若作りをしているようで見苦しい。美しく年を重ねる吉永小百合を見習ってほしい。