大三元

マージャンの事は良く判らない。同じ種類のものを集めて上がる手が好きだった。手の内がバレバレで上級者には見破られ「これ待ってるんでしょう」と中の牌を見せられる。「もう出ないよ」そういわれても命懸けの大三元である。急に手は変えられない。間違ってだれか捨てるかも知れないと当初の作戦を続行しアッツ島のように玉砕する。その程度のマージャンの知識である。
あるコラムニストが書いたギャクが判らなかった。
「タンヤオとチャンタが一緒になったような上がりだ」ありえない上がりと言う事らしい。
黒川検事長の事である。検察庁法改正案が今回見送りになった翌日、週刊文春に賭けマージャンをやっていた疑いありとすっぱ抜かれた。非常事態宣言がでているさなかで国民は自粛生活を余儀なくさせられている。国会ではコロナ対策審議に集中すべきところ黒川氏を検事総長すべく法改正をもくろんでいた。莫大な時間的損失である。でも何か納得がいかない。検事総長候補からいきなりの辞任である。リークしたのは産経新聞、自民党の御用聞きだ。そしてこのタイミング。賭けマージャンがどの程度の犯罪かは置いといて黒川氏のマージャン好きはマスコミ関係では周知の事実である。そろそろ我が身が危ないと言う事で沈みゆくタイタニックから我先にと逃げてゆく特権階級を思わせる。政権にとっては大打撃のはずだが破れかぶれのトカゲのしっぽ切りの可能性もないではない。このトカゲは大きい。それなりの代償がなくてはならない。本丸は憲法改正である。憲法に非常事態条項を織り込んでしまえば後はどうとでもなる。「非常事態条項」と今の「非常事態宣言」は似ているが全く違うものである。「壇蜜」と「三密」ほど違うのである。前者はエロくて危ない。気を許すと今まで培ってきた物をすべて亡くす可能性がある。
ここの所、政府が困窮学生救済策、個人事業主への家賃補助、フリーランスへの持続化給付金などの補正予算案の審議を憲法審査会の開催と抱き合わせで提案してきている。金で釣ろうとしている。ここで卑屈になってはいけない。救済金は政治家のポケットマネーから出ているわけではない。いも美やビールを販売して収めている税金なのである。
壇蜜には要注意である。
参考文献
「『安倍晋三』大研究」望月衣塑子著
望月記者は菅官房長官の記者会見で何度挙手しても黙殺される事にめげることのない信用できる記者である。
「エロスのお作法」壇蜜著
騙されないために!

付記
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