大阪万博とクラゲ館

先日中島さち子のkurage mini bandのライブがあった。ギター奏者が病欠となりドラムと韓国太鼓とピアノという変った編成となった。詳しい内容については牛さんのライヴレポートを読んでいただきたい。内容的にも素晴らしく中島さち子の人柄も周りの人を幸せにする天真爛漫タイプであった。彼女は数学オリンピックの世界チャンピョンでありピアノは本田竹広の最後の弟子である。その二つを融合した教育メソッドを開発しそれを広めるため世界中を飛び回っている。このライブの前にはエチオピアツアーを敢行したようである。話を聞いただけでも興味深かった。現在大阪万博のパビリオンクラゲ館の音楽監督を務めている。万博の主たるテーマは「命はぐくむ」である。中島の音楽を聴いていると子供たちに広くいきわたる事になるならばそれは素晴らしいとは思うのである。だが・・しかしである。この万博の場でやることはどうかということである。子供たちの7人に1人は三食食べていないのである。入場料も7500円。此の場に来て命はぐくめる子供は限られている。会場に張り巡らされる木造のリングだけでも350億。何の説明もなく150億上積みされた。どこかの森で命はぐくんできた木が伐採され会期終了後はゴミとして処分されるのである。海外のパビリオンの建築申請もまだ一国だけ。間に合わないと見た万博委員会は経費日本持ちのプレハブタイプを推奨し始めている。順調に建設が進んでいるのは吉本興行館。パビリオンが少ない場合は大阪発祥の回転ずしとたこ焼き館を出せばよいという案も出ている。あほか!そして空き地が多くなるのでそこには近くの緑地から抜いてきた木を植えるようである。アートネイチャーではないのだから禿を隠しても中身がないのである。だがその木も強風の潮風にさらされ立ち枯れとなり元の場所に戻されることはないだろう。中島の音楽活動にケチをつけるつもりはないが万博は今からでもやめるべきと考えている。道民の万博への負担額700円。大阪府民7000円。大阪市民20000円。これからまだまだ増える。