安全安心

サッカーで言えば波状攻撃を受けているチームのバックスラインが下がるように「安全安心」の基準も下がりっぱなしである。
菅総理の発言である。
2月22日「ワクチン接種を前提としなくても安全安心な大会を開催できるよう、総合的な感染症対策の検討を進めている」
5月25日「主催者として安全安心の開催実現に向けて、審判や、選手と接触するスタッフへの接種を調整していきたい」
6月1日から五輪選手のワクチン接種が始まると言う。アスリートには申し訳ないが一般の接種も混乱しているところに持ってきてだ・・・・。東京と大阪で大規模接種が始まって接種率が改善されたかのような錯覚に陥るが全体の2.5%に過ぎない。ワクチンが届いたら今度は注射のうち手がいない。歯科医師、救命士、薬剤師も駆り出される。いよいよ困ればシャブを打ちなれた極道に頼む手もある。「ウィルスの玉とってこいや」
こんな状況なのに6月1日には選手団の一陣が来てしまう。オーストラリアのソフトボール選手団30名だ。どんどん既成事実が積み上げられてしまう。
まだ付き合って間もない彼女に「なんか、できたみたい。だから一緒に暮らそう」と言われて洗面台に洗顔剤やクレンジングクリームを置いて行かれるようなものだ。もう後には戻れない。
「現下のワクチン危機は、恥ずべき不平等であり、これがパンデミックを長引かせている」と
WHOテドロス事務局長は発言している。これは発展途上国に対するワクチンの分配の事に言及しているのだが問題は同質である
この状況で五輪選手に優先的にワクチン接種することが許されるのであろうか。