Autumn in New York

ニューヨークは秋になる前に死亡者数0を記録した。検査の陽性率もカウント始まって以来の最低記録である。大量検査、隔離、ワクチン大量摂取以外の対処策を取ったとは聞いていない。トランプ支持者のマスク、ワクチン嫌いの中でのこの数字である。ワクチン嫌いのニューヨーカーの打ってもらうためにヤンキースの観覧券やらマリファナも配って接種率を高めたと聞く。お土産の有り方は置いとくとして効果があると言う事である。
NHKラジオからは「アスリートの美談」「聖火ランナーの美談」が聴こえてくる。ワクチン打ってオリンピック始まってしまえば日本選手の誰かが金メダルを取る。そうすれば今までの不手際など国民は忘れてしまう。支持率も持ち直すだろうと言う政権とIOCトップの思惑である。金銭欲と名誉欲と政治的野心が混ざり合って悪臭を放っている。
牛下がりの午後、休業中であるが一度は店に行く。たかだか10分くらいの道のりであるが救急車と出くわす頻度が異常に多い。餅をのどに詰まらせたお年寄りの搬送もあるかもしれないが他の要件と考える方が自然だ。
医療従事者7千人だけでなく消防関係者も3万人、救急車も24会場に最低2台配備されると言う。一般の都民の緊急搬送はどうなる。座頭市のつぶやきが来こえる。
「いやな都政だな・・・」
来日する「ぼったくり男爵」等五輪貴族の足に車両4000台と大量の運転手が動員される計画だ。運転手へのPCR検査やワクチン接種の予定は立っていない。安全安心の実態である。
代々木公園のパブリックビューイングが中止で最終調整に入っている。当たり前である。こちとら10人集めてライブするのも御咎めがあるのに3万人規模・・・ふざけるなと言いたい。
だが切り倒した木は元に戻らない。禿げた頭の如しである。
分科会の尾身茂委員長も前回初めてオリンピック開催に関して踏み込んだ意見を述べたように見えた。だがそれは見えただけであった。もっともらしい事を並べているが結局「中止せよ」とは決して言わない。それは賛成していることに等しい。御用学者の宿痾である。
五輪、五輪とおだってみても残るのは「国民の権利の蹂躙」である。