巣籠日記その3

4月26日四月最後の日曜日。いつの間にか昼夜逆転の生活になっている。ほとんど徹夜状態で10時頃朝食を作り始める。泊りに来ている母親の食べさせるためだ。風呂に入りに来るのであるがコロナ騒動で10日ぶり位になる。足が悪いので湯舟を跨げない日もあるが昨日はシャワーだけではなく湯舟で温まれたのでぐっすり眠れたという。風呂位ゆっくり入らせてあげたいと思うのであるが、滑らない踏み台のようなものがなかなかない。食事は造ったものは残さず食べる。良いことである。色々なところが悪い割には健康である。コロナを気にしているようには見えない。どのみちあまり出歩かないので、神経質になられるよりは良い。店が休業しているのは知っている。
「大丈夫かい」
「休業補償が出るから大丈夫だよ」
勿論嘘である。年寄りに差し迫った状況の話をしてもしょうがない。帰りしな「食事代と洗濯代」と言ってお金を置いていこうとする。いくら断っても後に引かない。心で手を合わせて家賃の一部にさせてもらうことにした。
休業期間に読もうと思った「ハートのエースが出てこない」ではなくドストエフスキーが出てこない。あれ、ひょっとして持っていないのかな・・・・時々ある。Groovyを引き継いだ時「モーニン」をリクエストされて持っていないことに気が付いた。慌ててレコード屋に買いに行った記憶がある。面が割れている。「いやー、すり減ったので買い替えようと思って」とか言ったのだと思う。本屋で「いやー『カラマーゾフの兄弟』読み直すの10回目で製本がボロボロになって・・・」などといわなくてもいいのであるが村上春樹の新着エッセイが出ていたのでそちらを買う。もう読み終わった。巣籠対策には不向きである。燃費が悪い。
本屋に行く途中あることに気が付いた。徒歩15分くらいの間に理美容店が4軒あるのだがどこも営業している。理美容室は休業補償の対象外なのだ。新聞に店主の悲痛な言葉が載っていた。
「感染するのではという恐怖におびえながら顔そりをしています。補償して休ませてください」
この方たちはアベノマスクをするのであろうか。
不良品率3割である。考えられるケースは粗悪品と知っていてお友達から購入した。無能の政府をかもろうとした。あるいは政権の無能さを目立たせるための「安倍おろし」陰謀説。そういえば閣僚でアベノマスクをしているのは総理だけである。
合計約90億円。全体予算466億円で配達費128億円。マスク費用は338億。差額の248億が不明である。もう一社関わっているはずだ。回答は「差し控えさせていただきます」
森友加計問題、桜を見る会問題と質は同じであり巨大な隠蔽循環コードになっている。
海外ではエイプリルフールの冗談か・・・と言われている。医療対策に回していればと思うとつくづく残念である。