新腹立ち日記 忘却篇

「忘却とは忘れ去ること也・・忘れえずして・・・」と言うナレーションで始まる連続テレビ小説があった。その時間帯になると銭湯がガラガラになったという。「君の名は・・」である。日本の金メダルラッシュで東京オリンピックが終わった。終わったのは競技であり残務整理はこれからである。柔道の金メダリストの名前を上げられるだろうか。僕は一人も言えない。残った負債の処理の仕方についてこれからこっそり話されるはずである。そして最後には我々の所にジョーカーが回ってくるのである。どういう名の税金になるかは分からない。だがファッションショーと同じで服だけ替わりモデルは一緒である。新内閣のメンバーが発表になった。五輪担当相もいる。堀内詔子という方だ。ワクチン担当大臣も兼務しているので五輪の方はほとんど話題にならない。汚点は名もない難民のように闇から闇へと葬り去られてしまうだろう。札幌は冬季五輪にエントリーしている。検証結果だけは国民に提示してほしい。「まあ終わったことは、それとして又札幌でパッと盛り上がりましょうや」と言うのは止めにしてもらいたい。
前デジタル担当相の名はまだ記憶にあるかもしれない。平井氏である。「デジタル武士道」なる珍説を開陳した人である。NTTから過度の接待を受けた。ところが公になると後から割り勘にしたから問題ないと言い出した。この論理が通用するなら万引きもばれたら後から支払えば問題なくなる。こういう輩も一定の期間を置くと一線に復帰するから注意しなくてはならない。今の閣僚党役員にも禊議員が何人もいる。まず甘利幹事長。刑事訴追をうけながら睡眠障害を理由に国会では一切説明責任を果たさなかった。下着泥棒疑惑で取り調べを受けた人物までいる。この国ではヤクザの手打ちのように「終わったことは水に流そうや」というしきたりが蔓延している。
ライブでもある。毎回同じことができなくても許される。残念ながら僕は覚えている。