選挙の行方 その2

物価高が止まらない。メーカーは選挙期間なので値上げ予告と言う形で自民党に忖度している。そもそもこの物価高はアベノミクスの成果なのである。おいおい何を言う…という方がいると思う。アベノミクスは完全に失敗しているだろう。・・・・これが庶民向けの経済政策だとすれば戦後最低の愚策であるが元々富裕層と大企業向けの政策だと考えると実にうまく行っている。給与は30年間上がらず、企業は460兆の内部留保を蓄える。それを設備投資に向ける訳ではなく自社株を買いあさり株価を上げ株主に恩恵を与える。トリクルダウンはこちらだけに滴る。日銀の金融緩和政策と相まっての円安である。投資は海外での運用となる。政府の子会社と化した日銀は世界の中央銀行が金利の切り上げを実施しインフレを抑えようとする中で一社マイナス金利を続ける。国債残高が1000兆円あるため金利を上げると利払いが発生し破綻するからだ。後は野となれ山となれといった乗りで戦時体制の様に国債を発行し続けハイパーインフレのおかげで借金がチャラになるのを待っている。もはや不況下のインフレでスタグフレーション化している。デフレからの脱却で物価上昇率2%を達成したわけでもないのにお馬鹿なテレビ局が「アベノミクス物価上昇2%を達成しました」と提灯放送を流す。物価が上がれば消費税は増加する。ただこの税金、何度も言うが社会保障には回っていない。先週のNHK日曜討論で茂木幹事長が「消費税を減税すると社会保障費を3%削らなければならない」と真っ赤な嘘をついた。NHKテレビで放送されると正しいことを言われている気になる効果を狙ったものだ。維新の吉村知事が何のコロナ対策もせずテレビに出ずっぱりになって支持率を稼いでいるのと同じである。岸田総理も当初新しい政策を出したが今は安倍総理の顔を伺う政策しか出せなくなっている。いつもニコニコしているし前の二人がひどすぎたので相対的に良く見えるが中身は一緒である。キャバレーのフロアマネージャーが使う手口である。ブスな子を二人付ける。お客さんは女の子変えてよ・・・と言うはずである。その子がニコニコしていれば綺麗に見えて思わず指名してしまい「ドンペリ1本」と言う事になってしまう。今回はそういう飲み方は控えてほしい。この選挙は思いのほか重要であると考えている。今年以上の夏がもう来ないとしたらあまりにも寂しい。
どうか選挙に行って自公、維新、国民以外に投票していただきたい。