ジャーニーズ事務所記者会見雑感

4時間にわたる長丁場であった。出席しないのではと思われた藤島ジュリー社長も出席した。だがアリバイつくりの感が否めない。性加害を認め謝罪したところまでは評価できる。だが国連人権委員会から指摘された同族経営の歪み被害者救済賠償の具体策の提示はなかった。藤島ジュリー社長は退陣しジャーニーの秘蔵っ子、元少年隊の東山紀之が社長に就任する。ジャニーズの金看板を背負ってスター街道を驀進してきた人物がコンプライアンスの改革ができるとは到底思えない。藤島ジュリー社長も取締役に残るという。名目は被害者救済に専任するということだが具体的な提案はなかった。上場していないので株式を100%所有したままだ。売却し資金が尽きるまで被害者救済に充てるべきと思う。だが物言う株主として院政を敷く意図も見える。かつて梨元勝という芸能レポーターがいた。いつしかテレビから姿を消した。ジャニーズ事務所を批判したためだ。所属を離れたタレントは徹底的に排除されそれを批判する者は干されメディアはジャニタレを回してもらえなくなる。テレビ局は視聴率がすべてである。この期に及んでチェックできなかった我々にも責任があるなどと・・・10周遅れのコメント出す局やタレントは悪くない・・今後もジャニタレを使うと明言する会社もある。会社名もそのまま残す意向である。独立系メディアの参加者から「ヒットラー株式会社」でいいのかと突っ込まれていた。キムタクがshow must go onというジャニーの口癖をもじってコメントしていた。能天気の極みである。アサヒビールなどコンプライアンスの厳しい会社が「人権方針」に反するとしてジャニーズ事務所のタレントをCMで使わないと明言している。この動きが加速するかどうかでジャニーズ事務所の明暗が分かれると考える。最後にもう一度言うがこの問題は半分はメディアの体質の問題である。
付記
会社員時代テナントに山野楽器が入っていて新人タレントがキャンペーンに来ることがよくあった。「シブがき隊」が来たことがあった。屋上でミニライブをやる企画だ。開店前から長蛇の列ができ社員は皆警備に駆り出された。店舗の周りにはメーターを倒したタクシーが多数駐車している。空港まで「シブがき隊」の車を追っかけるためだ。僕は若いお客さんを先頭で屋上まで誘導する係になった。「絶対走らないでください」と連呼しながら屋上まで上った。今なら足がつるがその時は「シブがき隊」とそんなに年は離れていなかったので職務を全うした。ライブが始まる直前マイクにトラブルが発生した。ステージで調整してほしいと依頼があった。お客さんは今や遅しと「シブがき隊」の出番を待っている。僕がステージに上った瞬間「キャー」という歓声がひときわ大きくなった。そのあと「違う」という罵声が屋上に飛び交った。殺意を感じた。ジャニタレは人気あると実感した瞬間であった。